2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel therapeutics for the treatment of marfan syndrome using iPS technology
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26293404
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 正寛 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (40215562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福本 敏 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30264253)
江草 宏 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (30379078)
山田 聡 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (40359849)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 結合組織疾患 / 弾性線維 / 細胞外マトリックス / 歯科疾患 / 生物製剤 / マルファン症候群 / 解離性大動脈瘤 / 遺伝性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
微細線維は、fibrillin-1 (FBN-1)を主成分に形成される線維状細胞外マトリックスで、様々な分子間ネットワークを形成することで、歯、皮膚、骨格および血管などの結合組織における弾性機能と機械的強度の維持に関わる。 FBN-1の遺伝子変異を原因とする Marfan症候群(MFS)は、FBN-1の遺伝子変異を原因に微細線維崩壊症を引き起こし、体全体の結合組織が脆弱化し、歯周炎や解離性大動脈瘤を含む様々な結合組織疾患を引き起こす。このことから、微細線維は結合組織で強度維持に働いている普遍的な機能分子であり、その崩壊機構は全身の結合組織疾患と歯周炎などの歯科領域での疾患を繋げる共通の標的と考えられる。これまで我々はMFSの分子病態は、微細線維崩壊に伴うTGF-betaシグナルとmatrix metalloproteinase (MMP) の病的活性化により発症する事が示されてきた。本研究課題で、我々は MMPが関わるMFSの新規分子病態機構として、ADAMTSL6betaによるversican分解酵素であるADAMTS4の活性化が、解離性大動脈瘤の促進に関与することを証明してきた。すなわちMFSにおける解離性大動脈瘤の分子病態には、ADAMTSL6beta/ADAMTS4/fibrillin-1の3量複合体の形成によるVersicanの分解促進による大動脈の弾性システムの崩壊が関与する事が示された。以上の結果より、ADAMTSL6betaはADAMTS4のアダプター分子として働き、ADAMTSL6betaとADAMTS4は互いに協調して Versicanの分解に対して促進的に働き、MFSの大動脈中膜の組織破壊に関与している可能性が示された。従って、本研究成果により結合疾患と歯科領域の疾患に対する共通の標的とした新たな生物製剤の開発が期待できる。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)