2016 Fiscal Year Annual Research Report
The second generation approach of dental adhesive utilizing non-destructiveness observation system
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26293410
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
峯 篤史 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60379758)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢谷 博文 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (80174530)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯科理工学 / 接着歯学 / 非破壊試験 / OCT / μCT |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度,接着強さに影響を及ぼす因子として,①気泡,②レジンのX線吸収係数,③象牙質のX線吸収係数,④接着部位,⑤接着面積,⑥歯の違いを選定し,それぞれを測定した.また接着試験を行い,得られた値を各試験体の断面積を用いてMPaに変換した.本年度はこれらのデータをもとに,6つのパラメータが接着強さに及ぼす影響を一般線形モデルにより解析した結果,接着部位(P<0.001)および歯の違い(P<0.001)に有意差を認めた. 接着強さと接着部位との間に正の相関を認めたが,象牙質の物性,すなわち象牙質のX線吸収係数は接着強さに影響を与えなかった.象牙質のX線吸収係数は一般的にミネラル密度を意味する.象牙質のミネラル密度は歯髄へ近づくに従って低下し,また歯の加齢変化により象牙質のミネラル密度が増加する.したがって,象牙質のX線吸収係数は象牙質の接着部位および歯齢により影響を受けると考えられる. 本研究により,接着試験体の各種パラメータと接着強さとの関係が明らかとなった.今後,接着材の性能をより正確に評価するためには,接着材の性能以外の因子,すなわち歯の違いによる影響や接着試験のばらつきを少なくする方法を検討することがきわめて重要である.歯の違いによる影響は歯の違いを調整した統計手法を用いることによって解消できる.また,接着試験のばらつきに関しては,本研究で得られた結果を元にさらにデータを蓄積し,得られた接着強さの値を接着強さに有意な影響を及ぼす試験体の内在因子のデータを用いて補正することを検討すべきであると考える.今後,様々なレジンやアドヒーシブを用いて解析を行い,その補正方法が明らかとなれば,より性能の高い接着システムの開発につながることが期待される.
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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