2014 Fiscal Year Annual Research Report
癌骨破壊病変の癌関連線維芽細胞の血管新生・骨吸収調節機構の解析と治療標的の探索
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26293429
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
佐々木 朗 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00170663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 晃治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40243480)
志茂 剛 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40362991)
吉岡 徳枝 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50362984)
伊原木 聰一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (80549866)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管新生 / 骨破壊 / 破骨細胞 / 血管新生阻害薬 / 口腔扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の予定は①VEGF 阻害薬,②VEGFR 阻害薬(6 種),③PDGFR 阻害薬(6 種類),④非受容体チロシンキナーゼ阻害薬(4種),⑤抗酸化薬および細胞保護薬(4種),⑥抗血管新生タンパク質およびペプチド(8 種類),⑦微小管阻害薬(12 種),⑧DNA およびRNA 転写制御,⑨DNMT 阻害薬,⑩HDAC(ヒストン脱アセチル化)阻害薬,⑪血管新生調整薬,⑫その他を作用機序や標的分子など,多くの蓄積されたデータから,約50 種類程度に系統的に分類・整理してこれらの阻害薬に関して,破骨細胞形成,骨吸収活性,抗腫瘍性についてスクリーニングを行いデータの構築を図ることにある。現在までに,既に報告された論文等の文献検索は概ね終了し,系統的あるいは特に報告のない阻害剤に関して血管新生阻害薬を選択して,現在破骨細胞形成のスクリーニングを行っている。幾つかの血管新生阻害薬で破骨細胞形成の抑制が認められることが示されている。ただ作業仮説のように血管新生阻害を分子標的とした場合における破骨細胞形成系への特異的な作用なのか,非特異的な細胞障害性によるのか検討が必要と考えてる。選定試薬のスクリリーニング結果が全て揃った段階でのデータ解析が必要な段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
破骨細胞形成に対する血管新生阻害薬の既知の文献データベースと未知の阻害剤の影響に関しての薬品選定に時間がかかった。また急激な円安による価格上昇により,試薬の絞り込みなど見直しが必要となるなど,スクリーニング実験のスタートが遅れた。また個人的理由(身内の不幸)もエフォートに影響したと思われる。現在,既に試薬の入手は完了しスクリーング実験は進んでおり,今後の研究計画に大きな影響はないと思われる。早急にデータ解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
スクリーニングを行うと同時に骨関連線維芽細胞の樹立を行う必要がある。研究に大学院生1名,留学生1名を本研究課題に参画してもらうこととした。実験のスピードアップが計れるために,研究に必要なデータベースの構築は問題ないと考える。平成27年度研究の本幹は,上記のスクリーングと同時並行で行える内容であるため,研究計画は予定通りに進めていけると思われる。また円安による試薬・物品の価格上昇は試薬等の絞り込みで対応してゆく予定である。
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Causes of Carryover |
高額である設備品の購入は既に終了したが,その器機(顕微鏡用培養システム・加温チャンバーONICS)のランニングに関しては,ガス装置,供給ガスなどのの持続的経費が必要である。現在の数多い血管新生阻害薬のデータ解析の結果から試薬の絞り込みをしてランニングを開始することで経費節減となるため,その経費を次年度に持ち越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残高は,平成26年度のスクリーングの結果から,試薬の絞り込みを行う必要性があり,更なる血管新生阻害薬の購入ならびに平成26年度に購入した顕微鏡用培養システム・加温チャンバーONICS)のランニングに充てる予定である。また外注でのマイクロアレイ検索に多額の費用が発生するため,そこに充てんする予定である。
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