2015 Fiscal Year Annual Research Report
癌骨破壊病変の癌関連線維芽細胞の血管新生・骨吸収調節機構の解析と治療標的の探索
Project/Area Number |
26293429
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
佐々木 朗 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00170663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 晃治 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (40243480)
志茂 剛 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40362991)
吉岡 徳枝 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50362984)
伊原木 聰一郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80549866)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 血管新生 / 骨破壊 / 破骨細胞 / 血管新生阻害薬 / がん関連線維芽細胞 / 骨浸潤 / 口腔扁平上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
作用機序の異なる各種血管新生阻害作用を有する薬剤,サイトカインの破骨細胞性骨吸収抑制効果に関するスクリーングを終えて,特に破骨細胞形成系,破骨細胞活性系で効果を示めす有力な血管新生阻害薬について,実験動物での効果,腫瘍増殖への効果など機能的な解析を行っている,候補因子であるA-TMと ChetominはPTHrPによるRANKL発現誘導を阻害したが,SB220225はRANKL発現に影響を与えないなど,破骨細胞形成抑制作用を示すにもかかわらず血管新生阻害機序の差異により,骨吸収系の抑制作用の違いがあることを明らかにした。一方,骨腫瘍関連の癌関連線維芽細胞 (Bone-Cancer Associated Fibroblast: B-CAF)の樹立に関して,口腔扁平上皮癌細胞株HSC-2,HSC-3を1.0×105個に調整し,左心室腔内注射による骨転移モデルを用いて骨転移巣から癌細胞を含む骨髄組織を回収し,in vitroで増殖した線維芽細胞様細胞をCAFマーカーであるα-SMA (alpha smooth muscle actin) に対するPE標識抗体を用いて,α-SMA陽性細胞を回収しているが,その細胞分離法と研究に十分な細胞数について検証を行っており,樹立後,外注にて遺伝子検索を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vitroで増殖した線維芽細胞様細胞をCAFマーカーであるα-SMA (alpha smooth muscle actin) に対するPE標識抗体を用いて,α-SMA陽性細胞を回収しているが,その細胞分離法と研究に十分な細胞数について検証を行っており,その点が遺伝子解析の遅れとなっている。樹立後,外注にて遺伝子検索を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに完了している血管新生阻害作用を有する薬剤のスクリーング結果を優先して,有力と思われる候補血管新生阻害薬について実験動物での骨破壊モデルの検討を行っている。これを先行して行う。同時に現在,進行中の骨癌関連線維芽細胞の分離培養を完成させ遺伝子解析を行う。本研究におけるパイオニアとも言える米国施設で海外研究留学を終えてきた同分野助教をグループに参加させ,新手法を取り入れて高純度細胞の分離をおこなう。
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Causes of Carryover |
骨腫瘍関連の癌関連線維芽細胞 (Bone-Cancer Associated Fibroblast: B-CAF)の遺伝子解析について外注検査を予定しており,その費用として残している。またランニングコストの高い血管新生をライブで見る培養顕微鏡の使用を予定してるため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
骨腫瘍関連の癌関連線維芽細胞 (Bone-Cancer Associated Fibroblast: B-CAF)の遺伝子解析について外注検査を予定してる。また上記に従って使用していく。
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