2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Nursing Model for Lymphedema Care - Using the PCAPS -
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26293463
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
作田 裕美 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (70363108)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水流 聡子 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80177328)
坂口 桃子 常葉大学, 健康科学部, 教授 (40290481)
下野 僚子 東京大学, 学内共同利用施設等, 助教 (60609361)
新井 直子 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (10432303)
新井 龍 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (20432304)
村川 由加理 大阪市立大学, 看護学研究科, 講師 (20457930)
宮腰 由紀子 広島大学, その他の研究科, 名誉教授 (10157620)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / 看護 / PCAPS |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度に当たる今年度は、26,27年度に実施した量的研究と2つの質的研究結果の吟味と論文化が中心となった。 まず、平成27年度に実施した量的研究(7施設において、婦人科がん治療後のリンパ浮腫患者1364名、乳がん治療後のリンパ浮腫患者720名のデータを収集し、患者の現状とともにリンパ浮腫看護の現状を把握した)の結果の吟味から、対象患者の初診時病期は2期が一番多い(上肢リンパ浮腫患者では6割強、下肢リンパ浮腫患者では8割強)ことを明らかにすることができた。さらに、患者の7割強が蜂窩織炎を発症していることが見いだされた。治療法による効果の検討では、下肢リンパ浮腫患者においては、圧迫療法のみと圧迫療法+MLDに有意差は認められなかったことから、MLDは周囲径減少の因子にならないことが明らかにできた。また、2つの質的研究(①看護師8名へのインタビュー調査で、がん術後リンパ浮腫患者への看護の特徴として5項目を見出すことができた。②リンパ浮腫患者16名へのインタビュー調査で、がん術後リンパ浮腫患者の体調管理セルフケアの特徴について6項目を見出すことができた)の結果を、先の量的研究の結果と融合させ、患者状態適応パス(PCAPS)へ組み込むことで、平成26年度に策定した「リンパ浮腫看護モデル(案)」の洗練を図った。 従来、リンパ浮腫看護は,関連する医療従事者が所有する情報の粒度の違いや,考慮すべき要素の多さ(リンパ浮腫は発症部位に病期混在がしばしばみられること,セルフケア確立がままならなくなった場合やリンパ浮腫増悪時期も多々存在すること)から,複雑なプロセスを辿るケースが多く,その全体像を端的に適切に把握することは困難であったが、今回の問題点の多角的吟味の結果、リンパ浮腫看護の可視化に近づけることができた。今後、患者が簡便に活用できる方法の検討等、患者還元に向けた方略を探求したい。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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