2014 Fiscal Year Annual Research Report
疾患や障害をもつ人のセルフケア能力を高める看護支援プログラムの普及と評価
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26293467
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
本庄 恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70318872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 美也子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (30381677)
餘目 千史 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (80588856)
住谷 ゆかり 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (90554030)
山本 伊都子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (50613262)
川上 明希 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (00734021)
梅田 亜矢 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (00734013)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 看護学 / セルフケア / セルフケア能力 / 普及 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、国内外の疾患や障害をもつ人の特徴やセルフケア能力に関する文献、看護支援プログラムに関する文献などについての文献検討を行った。特にセルフケア支援へのニーズの高い疾患である「糖尿病」「脳血管疾患」「心不全」などの分野別に、セルフケア支援に関する文献レビューを行った。そのうえで、これまでに作成してきた「セルフケア能力を高める看護支援プログラム」をもとに、疾患特性などをふまえて看護支援プログラムを検討し洗練した。文献検討結果やこれまでの著者らの研究活動内容を踏まえて、セルフケア能力を高める看護支援プログラムではじめに取り組む疾患として「脳血管疾患」に焦点をあてることとした。脳血管疾患に焦点をあてたセルフケア能力を高める看護支援プログラム案を作成し、臨床の看護師と大学教員との研究協力者間で、妥当性の検討を行った。 さらに、「セルフケア能力を高める看護支援プログラムを遂行できる看護師を育成するための教育プログラム」について検討した。今後は教育プログラムを受けた看護師のみを、本研究における看護支援プログラムを実施する看護師とする予定である。 本研究における看護支援プログラムの普及については、看護系の他の技術についての普及の研究に取り組んでいる看護研究者を講師に招いて、普及の方略と課題について検討した。普及にあたっては、看護支援プログラムを遂行するコアとなる看護師が必要である。コアとなる看護師を育成するうえでも、「セルフケア能力を高める看護支援プログラムを遂行できる看護師を育成するための教育プログラム」を活用する必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
4年間の研究計画の1年目である平成26年度は、疾患や障害をもつ人のセルフケア能力を高める看護支援プログラムの普及と評価について、次年度以降の基盤となる研究の方向性の検討や研究の計画を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度以降は、まずは、脳血管疾患をもつ人を対象としたセルフケア能力を高める看護支援プログラムの実施と評価を行う。なお、この研究を遂行するために、看護支援プログラムを実施できる看護師を育成するための教育プログラムも展開する。所属施設での研究倫理審査委員会の承認を受けた上で、調査を実施する病院において研究倫理審査委員会での承認をうけ、調査に取り組む。 セルフケア支援を行う看護師の教育のために、当初の計画では、視覚教材を疾患別に作成する予定であった。しかし、看護師への教育プログラムには、視覚教材ではなく、効果が高いとされる「ロールプレイ」の教育手法を取り入れることとした。他は、概ね当初の計画通りに研究を進める予定である。
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Research Products
(2 results)