2016 Fiscal Year Annual Research Report
Research on women's roles in rural society and state formation of Contemporary Ethiopia
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26300036
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
石原 美奈子 南山大学, 人文学部, 教授 (20329741)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 由佳 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (10450496)
吉田 早悠里 名古屋大学, 学内共同利用施設等, 助教 (20726773)
眞城 百華 上智大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30459309)
松村 圭一郎 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (40402747)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | エチオピア / 女性 / イスラーム / キリスト教 / 女性組合 / 移民 / 土地保有権 / 国家 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、研究代表者・分担者および協力者が現地調査を実施したほか、国内研究会を1回実施した。なお、3年間の研究成果として、石原美奈子編著『現代エチオピアの女たちー社会変化とジェンダーをめぐる民族誌』(明石書店、2017年2月刊行)が刊行された。 1.現地調査:代表者石原美奈子は8月に19日間、エチオピア南西部オロミア州ジンマ県において、スーフィー組織ティジャーニーヤの女性メンバーの活動について調査を実施した。分担者吉田早悠里は4月26日~6月23日、エチオピア南西部のオロミア州ジンマ県ゲラ郡の農村部において女性組合について調査を実施した。分担者眞城百華は、8月21日~9月15日、エチオピアの首都アジスアベバ、およびティグライ州においてティグライ人民解放戦線(TPLF)の元女性兵士に関する調査を実施した。分担者児玉由佳は、7月~8月の20日間、エチオピア北西部アムハラ州の農村部で女性の土地保有に関する調査を実施した。研究協力者大坪玲子は8~9月に30日間、エチオピア東部で女性カート商人について現地調査を実施した。 2.国内研究会:2016年9月22日、大阪府立大学で研究会を実施した。
本年度の成果としては、エチオピア農村部に住む女性たちを様々な観点からとらえ、20世紀に変容を遂げたエチオピアの国家体制のもとで変わらず保持されてきた家父長制的社会体制の中で女性たちが直面している困難や問題点を、現地調査を通して明らかにした意義は大きい。これまで研究者の視角から零れ落ちてきたエチオピア農村部の女性の政治・経済・社会・宗教的役割に焦点をあて、実証的に研究を積み上げ、その成果として『現代エチオピアの女性たち』を刊行できたことによって、エチオピアの女性研究の一歩を踏み出すことができたと考える。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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