2014 Fiscal Year Annual Research Report
インドにおける新しいメディア状況と芸能のグローバル化:文化の環流の人類学的研究
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26300039
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
松川 恭子 甲南大学, 文学部, 准教授 (00379223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 達也 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 客員研究員 (70598656)
竹村 嘉晃 国立民族学博物館, 現代インド地域研究国立民族学博物館拠点, 拠点研究員 (80517045)
岩谷 彩子 広島大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (90469205)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インド / メディア状況 / 芸能 / グローバル化 / 環流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はまず、平成26年8月2日に研究会を実施し、先行研究のレビューを行った。また、メンバーがこれまでに南アジア芸能のグローバル化について行ってきた共同研究の成果を発表した 国際学会IUAES(International Union of Anthropological and Ethnological Science)2014 with JASCA(5月18日)、国内学会「宗教と社会」学会(6月22日)での議論を踏まえ、本研究の前提を共有した。 次に、メンバーがインド国内及び国外のインド系移民がおかれたメディア状況と、グローバル化し、環流する芸能をめぐる現状について現地調査を実施した。松川恭子(研究代表者)は、平成26年8月24日~9月1日の9日間、インド・ゴア州にて現地のメディア状況と演劇ティアトルについて調査を実施した。竹村嘉晃(研究分担者)は、平成27年3月9日~20日の12日間、インド・タミルナードゥ州チェンナイとシンガポールにてインド舞踊のグローバル化についての調査を実施した。山本達也(研究分担者)は、8月23日~9月1日の10日間、中華人民共和国青梅省のチベット人居住区及びチベット自治区ラサにてチベットにおける伝統芸能・大衆文化の状況についての調査を実施した。小尾淳(研究協力者)は、平成26年8月6日~20日の15日間、カナダ・バンクーバーにてヨーガ及びキールタンコミュニティ、ヒンドゥー系教団のキールタン実践について調査を実施した。古賀万由里(研究協力者)は、平成26年8月1日~4日の4日間及び平成26年12月25日~平成27年1月3日の10日間、マレーシア・クアラルンプールにてインド系舞踊家の活動、現地のエスニック状況やメディア状況について調査を実施した。 調査で収集したデータは、個々のメンバーが学会やワークショップで発表した。また、ホームページを開設し、上記の研究活動及び研究成果について広報活動を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
メンバーのうち、研究分担者である岩谷彩子、協力者である飯田玲子・小西公大が体調不良などの理由で当初予定していた現地調査を実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
計画に大きな変更はないが、平成26年度に実施できなかったメンバーの調査項目については、平成27年度に個々の調査期間を長めにとる等の対応を行っていく。
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Causes of Carryover |
分担者のうち3名が妊娠、体調不良などの理由により、当初計画していた海外調査を実施することができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の海外調査のための旅費として使用する。
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