2015 Fiscal Year Annual Research Report
インドにおける新しいメディア状況と芸能のグローバル化:文化の環流の人類学的研究
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26300039
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
松川 恭子 甲南大学, 文学部, 准教授 (00379223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 達也 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (70598656)
竹村 嘉晃 国立民族学博物館, 現代インド地域研究国立民族学博物館拠点, 拠点研究員 (80517045)
岩谷 彩子 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (90469205)
小西 公大 東京学芸大学, 教養部, 准教授 (30609996)
小尾 淳 国立民族学博物館, 付置研究所, 外来研究員 (50759628)
飯田 玲子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特任研究員 (10757587)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | インド / メディア状況 / 芸能 / グローバル化 / 環流 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究会は3回、平成27年5月16日~17日(甲南大学)、平成27年11月7日(東京学芸大学)、平成28年3月26日~27日(大阪市立大阪市民交流センターひがしよどがわ)に開催した。文献レビューを行うとともに、第2回研究会ではアフリカ(ウガンダ)のポピュラー音楽を調査してきた大門碧氏とタイの伝統音楽モーラムを調査してきた平田晶子氏を講師として招聘し、各国とインドのメディア状況、芸能の形式の変容について比較を行った。また、11月8日には、小西正捷立教大学名誉教授の南アジア芸能関係蔵書・雑誌の調査を行った。 現地調査は、昨年度に引き続き、インド国内及び国外のインド系移民がおかれたメディア状況と、グローバル化、環流する芸能をめぐる現状について、特に環流現象を支える社会関係(カースト、宗教、言語)に焦点を当て、以下のように実施した。代表者の松川はインド・ゴア州およびムンバイで調査を実施した。分担者の飯田はインド・ムンバイ及びプネーにて、岩谷は、インド、デリー及びラージャスターン州ウダイプル、ジャイプルにて、小尾はカナダ・バンクーバーにて、小西公大はネパールとインドにて、竹村はインド・チェンナイとシンガポールにて、山本はオーストラリア・アデレードにて調査を行った。協力者の古賀はオーストラリア・アデレードとマレーシア・クアラルンプールで調査を行った。 研究成果の発表として、国際学会ICAS 9 (The 9th International Convention of Asia Scholars、オーストラリア・アデレードで開催)で分科会を企画し、飯田、古賀、小西、松川、山本の5名が英語での報告を行った。さらに、個々のメンバーが個別に調査で収集したデータを活用した報告を行った。また、ホームページを更新し、上記の研究活動及び研究成果について広報活動を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はメンバー全員が予定通り現地調査を実施し、昨年度に収集予定だったデータの収集も行ったため。また、研究会を3回開催し、メンバー各自の調査の実施状況について情報を共有することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度、本年度同様に来年度も現地調査を予定どおり実施し、成果を国際シンポ(あるいはワークショップ)の形で世に問う。
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Causes of Carryover |
現地調査を短期で行うことが多く、滞在費がそれほどかからなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に実施予定の国際シンポジウム(あるいはワークショップ)に研究者を招聘するための旅費として使用する。
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Research Products
(24 results)