2016 Fiscal Year Annual Research Report
インドにおける新しいメディア状況と芸能のグローバル化:文化の環流の人類学的研究
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26300039
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
松川 恭子 甲南大学, 文学部, 教授 (00379223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 玲子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, その他 (10757587)
小西 公大 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30609996)
小尾 淳 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (50759628)
山本 達也 静岡大学, 人文社会科学部, 准教授 (70598656)
竹村 嘉晃 国立民族学博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 研究員 (80517045)
岩谷 彩子 京都大学, その他の研究科, 准教授 (90469205)
古賀 万由里 開智国際大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20782345)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インド / メディア状況 / 芸能 / グローバル化 / 環流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度、研究会は2回行った。第1回を平成28年6月25日~26日(京都大学)に、第2回を平成28年12月10日(京都市男女共同参画センター(ウィングス京都))に開催した。メンバーが各自の調査にもとづいた報告を行うとともに、各報告において、<マクロなメディア状況>、<(芸能の)形式の変容>、<芸能をめぐる人的紐帯>、<(インドにおける)今日的価値観>という観点から、インドにおける新しいメディア状況と芸能の変化にみられる特徴を抽出すべく議論を行った。 昨年度に引き続き、インド国内及び国外(イギリス、カナダ、マレーシア)の芸能と芸能実践者の状況について調査を行い、特に<芸能をめぐる人的紐帯>と<(インドにおける)今日的価値観>を明らかにしようとした。研究代表者の松川はインド・ゴア州でコーンカニー語映画の新しい潮流について調査を実施した。研究分担者は、以下の調査を実施した。飯田は、イギリスとインド・プネー、ムンバイにて、メディアに関する資料収集と文化の環流状況を調査した。岩谷はインド・ラージャスターン州にてカールベリヤーの人々の歌の伝統について調査を行った。小尾はカナダ・バンクーバーにてインドの宗教歌謡キールタン実践の参与観察を行い、ソーシャルメディアを通じたネットワーク構築の現状を調査した。古賀はマレーシアにて現在のメディア状況と芸能の動態を調査した。小西はインド・デリー、ラージャスターン州にて芸能の消費傾向、メディア(主にスマートフォン)を用いた芸能鑑賞の実態を調査した。竹村はインド・チェンナイとシンガポールにて芸能の伝承・教授におけるメディアの状況について調査を行った。 各メンバーが個別に調査で収集したデータを活用した報告を国内外の学会で行った。また、ホームページを更新し、上記の研究活動及び研究成果について広報活動を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各メンバーが予定どおり調査を行い、研究成果を学会や論文の形で発表しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
3年間の研究成果を国際ワークショップの形で世に問い、ワークショップにおけるペーパーをプロシーディングにまとめる。
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Causes of Carryover |
今年度に予定していた国際ワークショップを次年度に行うことにしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外から招聘する研究者の旅費や謝金及び国際ワークショップで発表したペーパーをプロシーディングにまとめる印刷費として使用する。
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Research Products
(13 results)