• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

日米大学のURAの役割・機能の比較分析

Research Project

Project/Area Number 26301026
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

玄場 公規  法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (80313039)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 矢野 正晴  東京大学, リサーチ・アドミニストレーター推進室, 教授 (40321575)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
KeywordsURA / 研究支援 / 大学 / イノベーション / フィールド調査
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、日本及び海外の大学のフィールド調査により、URA(ユニバーシティ・リサーチ・アドミニストレーター:以下URA)の機能、モチベーション及び役割の比較分析を行う。高い専門知識を有し、研究プロジェクトを事務面から管理運営する大学等における研究マネジメント人材は、大学におけるイノベーションの創出と技術移転を支え、大学の主たる事業である研究・教育面において不可欠であるものの、未だ日本の大学においてはURA制度は十分に整備されているとは言えない。一方、海外の先進的な研究大学においてはURAがイノベーション創出課程において重要な役割を担っていると考えられ、その実態を詳細なフィールド調査により明らかにし、日本の大学との比較分析を行う。本年度はスイスにおけるリサーチ・アドミニストレーションの現状に関する詳細なフィールド調査を行った。スイスは、競争力に関する複数の調査において非常に高い評価を受けており、その要因の一つとして、大学の活発な研究活動があげられている。調査対象としては、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)とスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)を取り上げ、どのようなURA制度が構築されているか、どのような人材が研究支援の専門職として研究活動を支えているのかについて調査を行った。また、URA個人の就業観やモーチベーションに関してもインタビュー調査を行い、スイスにおける研究支援人材の育成と確保の現状分析を行った。その結果、同国の研究支援職は、高度なスキルを有する人材のキャリア・オプションの一つであり、またその市場は流動性が低く(転職率が低く)、専門性の高い職種として評価が確立していることが示唆された。一方、高度な専門職として確立しているにも関わらず、一般的な社会的な認知度がまだ低いことが課題であることも明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

人口が少ないながらも高い国際競争力を誇り、それを支える研究開発活動を行っているスイスの大学におけるURA制度の詳細を調査することにより、海外の先進的な研究大学のURAの優位性と課題を把握することができた。今後は、米国の先進的な研究大学のフィールド調査を予定しており、その分析結果と併せて、日本の大学のURA制度の現状との比較分析により、研究目的は達成できるものと考えている。以上より、本研究は概ね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

研究大学として世界的に高い評価を受けているスタンフォード大学のURA制度に関して詳細なフィールド調査を行う予定である。スイスの大学の分析結果とも併せて、日本の大学のURA制度の現状との比較分析により、日本の大学のURAの機能、モチベーション及び役割について現状の課題を抽出・整理し、今後の日本のURA制度に関して提言を行う予定である。

Causes of Carryover

研究協力者とともにスイスにおける詳細なフィールド調査を行ったため、当初計画よりも大きな支出が必要となり、今年度に次年度の予算の前倒し請求を行った。ただ、フィールド調査終了後は国内でのフィールド調査に専念し、予算支出が比較的少なかったため、次年度使用額が生じることとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度使用額は、次年度に予定していた予算の前倒し請求の残額であり、次年度に当初の計画通り支出する予定である。具体的には、主として米国の先進的な研究大学であるスタンフォード大学における詳細なフィールド調査及び海外で開催される国際会議の学会発表の費用として支出する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] リサーチ・アドミニストレーター(URA)の役割・機能を考える-日本の大学の研究支援体制確立に向けて-2015

    • Author(s)
      矢野正春、玄場公規、ヤング吉原麻里子、玉田俊平太
    • Organizer
      国際戦略経営研究学会戦略的人的資源・組織開発研究部会
    • Place of Presentation
      青山学院大学(東京都・渋谷区)
    • Year and Date
      2015-12-21 – 2015-12-21
  • [Presentation] スイスにおけるリサーチ・アドミニストレーターの制度設計2015

    • Author(s)
      ヤング吉原麻里子、玄場公規、玉田俊平太
    • Organizer
      研究・技術計画学会年次学術大会
    • Place of Presentation
      早稲田大学(東京都・新宿区)
    • Year and Date
      2015-10-10 – 2015-10-10

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi