2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Comparative Sociological Study of Changing Social-Economical Functions and New Roles on Mutual Organisations
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26301028
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
辰己 佳寿子 福岡大学, 経済学部, 教授 (80379924)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 農村社会学 / 互助組織 / 村落開発 / 生活改善 / 山口県 / ネパール / ラダック / ブータン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、市場経済が浸透していく過程で、マイクロファイナンスや金融講のような互助組織がどのような機能を果たしたのか、これらの社会経済的な機能が、どのような時間軸と空間軸で発揮されれば、個人のエンパワーメントと地域社会の発展を促すのか、互助組織の社会経済的機能の変遷と現代的役割を検証する。上記課題に接近するために、フィールドワークによる調査を主な手法とし、条件の異なる地域を重層的に比較する。 29年度は、資料収集・文献研究および研究会等での議論を継続的に実施しながら、主軸(山口県・ネパール)と副軸の比較を関連付けるために、以下の調査と研究成果の発表を行った。 前半は、国内調査に重点を置き、山口県内の長門市で最終調査を行い、これまでの研究成果を冊子にまとめた(『俵山を歩いて暮らしの伝承を学ぶ』)。 後半は、海外調査に重点を置き、ネパール山岳地域で標本調査を実施した。2015年のネパール大地震を経て、震災復興と同時に村落開発も進んでおり、担い手の世代交代や新しいリーダーの誕生など、マクロ・ミクロレベルで、互助組織の社会経済的機能が変化していることが看取できた。この調査研究の成果は、SASONジャーナルやコミュニティ事典等に公表した。 さらに、インドのラダックとブータン(他の研究費を活用)でも調査を実施し、類似の山岳地域ではあっても、政府や自治体の政策や村落社会の住民の考え方や取組によって、互助組織の社会経済的機能の変遷と現代的役割が異なることを比較した。ラダックの調査結果は、日本地球惑星科学連合2018年大会で報告する予定である。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)