2018 Fiscal Year Annual Research Report
Social Policy for the Coordination of Work and Care in Germany
Project/Area Number |
26301030
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 洋子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (90202176)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / ドイツ / パートタイム / 労働時間 / 時間の柔軟化 / 女性労働 / 出産・育児 / 仕事とケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年8月よりアメリカ合衆国のハーバード・イェンチン研究所に客員研究員として招聘されたため、平成30年度は8月までケンブリッジに長期出張で滞在し、主にハーバード大学での文献研究および研究交流の中で研究を進めた。その間平成29年10月には社会政策学会共通論題座長として帰国し、そこでのテーマであった日本とドイツの労働時間の柔軟化の進展の異同とそれがもつ意味や影響について平成30年3月に論文としてまとめ、同年6月に論文として公刊された。平成29年11月にはハーバード・イェンチン研究所で女性の働き方についての日独比較の報告を行い、ライシャワー日本研究所のアンドリュー・ゴードン氏をはじめとする参加者と議論を行った。同年12月にはベルリン日独センターの招待を受け、日本とドイツの女性労働をテーマとしたシンポジウムで報告を行った。平成31年1月には、出産・育児と就業との関係をめぐる女性と家族のあり方について、研究史と資料・統計の整理にもとづいて英語論文を完成させ、令和元年中にドイツより出版される予定である。平成30年春には女性雇用をめぐるもう一本の論文を完成して投稿し、査読をへて同年8月に公刊された。 アメリカから平成30年8月にドイツに異動し、ベルリンで労働・社会省とのインタビュー、フンボルト大学国際労働史研究所のユルゲン・コッカ氏との研究打ち合わせ、シュトットガルトのボッシュ社、ケルンのレーヴェ社でインタビュー調査を行うとともに、同年9月にフランクフルトで行われた日独経営史学会で報告を行った。帰国後の同年9~10月には、世界歴史学会会長・ベルリン社会科学研究所長を歴任されたユルゲン・コッカ氏を招き、仕事とケアに関する研究の総括として「仕事と家族の関係はどう変わったか――ドイツの歴史から考える」と題する研究講演会を筑波大学東京キャンパスにて開催した。現在、これら一連の成果を著書にまとめる作業にはいっている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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