2016 Fiscal Year Annual Research Report
Mineral inclusions study on early Earth: magnetism, tectonics and magma genesis
Project/Area Number |
26302004
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
臼井 洋一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球深部ダイナミクス研究分野, 研究員 (20609862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 健一郎 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 研究員 (70359206)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 古地磁気学 / 太古代 / 離溶磁鉄鉱 / デイサイト / 花崗岩 / ピルバラ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は採取した試料の古地磁気学・岩石学分析を進めた。また、分析結果を踏まえて夏に追加の試料採取を行った。追加採取した試料についても分析が進行中である。 古地磁気分析では、前年度までの結果を踏まえ、35億年前のデイサイトの岩石磁気測定および段階熱消磁とチャートの熱消磁を進めた。デイサイトからは、先行研究により35億年前とされる磁気記録が報告されている。今回、先行研究よりも広範囲の試料を用い、詳細な分析を行うことで、先行研究で報告されているものと異なる方位と消磁特性が確認された。また方位・消磁特性はともに、岩石中の磁性鉱物組成と密接に関係していることが分かった。これらの結果をもとに、本地域の古地磁気記録の信頼性を議論する論文を準備中である。チャートに関しては熱消磁から、赤鉄鉱の寄与は少なくほとんどの磁化は磁鉄鉱が担っていることが分かった。この磁化は予察的な褶曲テストには通らず、太古代の磁気記録ではないらしい。 試料採取では、前年度までの分析結果から落雷の影響がないと考えらえる33億年前の花崗岩露頭から集中的なサンプリングを実施した。これらの岩石は、斜長石中に微小な磁鉄鉱インクルージョンを伴っていることが分かっている。進行中の消磁実験からは、同様の磁鉄鉱インクルージョンを伴う岩石とは全く異なり、高温・高保磁力の磁化成分が極めて不安定であることが示唆されている。ただし、この磁鉄鉱インクルージョンの形成時期と、磁気記録の獲得時期に対する制約は不十分であり、今後のさらなる検討が必要である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)