2014 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯アジアにおける野生イネと栽培イネの間の遺伝子流動の実態解明
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26304020
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石井 尊生 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20260648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宍戸 理恵子 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (90307819)
石川 亮 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (70467687)
野々村 賢一 国立遺伝学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (10291890)
小出 陽平 京都大学, 学内共同利用施設等, 助教 (70712008)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 野生イネ / 遺伝的多様性 / 遺伝子流動 / Oryza rufipogon / 熱帯アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、熱帯アジア諸国における野生イネ自生地を調査場所とし、野生イネと栽培イネの間の遺伝子流動の実態を明らかにすること、ならびに生態型に応じた野生イネ集団における遺伝的多様性の程度を調査することを通して、野生イネの本来の姿を明らかにすることである。本年度は以下の通り、研究分担者と打ち合わせ会を行った後、ベトナムおよびカンボジアにて現地調査を行った。 打ち合わせ会:2014年7月31日に研究代表者および研究分担者全員が神戸大学に集まり、2014年度の海外学術調査の具体的内容について話し合った。 ベトナム:2014年11月2日より9日まで、メコンデルタ地城を中心に調査を行った。まず、ノンラム大学およびメコンデルタ稲研究所の研究協力者と打ち合わせを行った後、メコンデルタ周辺の野生イネ集団の観察を行った。次に、生態・生育環境等の予備観察結果を基に、野生イネ集団の遺伝的多様性調査に適した調査地を4カ所、野生イネと栽培イネの間の遺伝子流動調査に適した調査地3カ所を選定した。各調査地では、地理的情報、生育環境、周辺植生、水質・土壌環境について詳細に記録した。さらに、調査地内に設定した区画からイネの葉を収集し、その粗抽出液を特殊濾紙に固定してサンプリングを行った。現在、収集したサンプルについては、分子マーカーを用いた解析中である。 カンボジア:カンボジア農務省の研究協力者と連絡を取り、2014年11月9日より14日まで、プノンペンからシェムリアップにかけて調査を行った(調査内容はベトナムと同様)。選定した調査地は、遺伝的多様性調査に関して4カ所、遺伝子流動調査に関して3カ所であった。それぞれについて詳細な生態・環境等の調査をするとともに、イネの葉の粗抽出液を特殊濾紙に固定してサンプリングを行った。現在、収集したサンプルについては、分子マーカーを用いた解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベトナムおよびカンボジアにおける調査は、事前に現地の研究協力者と打ち合わせを行ったため、計画通り進んでいる。また、調査には研究協力者または研究協力者が推薦した研究員が同行したため、適切な調査地を短期間で選定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はミヤンマーにおける調査を予定している。そのため、ベトナムおよびカンボジアにおける調査と同様、事前に現地の研究協力者と打ち合わせを行い、スムーズに適切な調査地を選定することを計画している。また、初年度の調査は湿潤な時期に行ったが、乾燥した時期における野生イネの調査も今後考慮する必要がある。
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Causes of Carryover |
ほぼ予定通りの支出(96.2%)を行ったが、現在解析しているサンプルの未購入試薬分158,782円が次年度に持ち越しになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
解析は進行中であるので、翌年度請求分と合わせて、試薬の購入に充当する。
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Research Products
(2 results)