2014 Fiscal Year Annual Research Report
インフォーマル種子供給制度の持続性評価-エチオピアの自家採種・地域市場の事例から
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26304033
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
西川 芳昭 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80290641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 和洋 信州大学, 農学部, 助教 (20293508)
冨吉 満之 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 特任准教授 (20506703)
山田 肖子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90377143)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 種子システム / インフォーマル種子供給 / 持続性 / 評価 / 農家の意思決定 / 国際情報交換(エチオピア・ノルウエー) |
Outline of Annual Research Achievements |
国際機関・研究機関・NGO の文献収集を行い、種子システムと農業生産・農村開発の関係事例を抽出し、その拠って立つ思想形成の背景と実践に結びつけている組織・制度の実態について描写・整理を始めた。 また、8月および12月にエチオピアにおける現地調査を実施し,生物多様性研究所、オランダが中心となって実施している種子プロジェクト、メケレ大学等主要な関係者を同定した。また、JICA関係者からの聞き取りを実施し、対象作物をテフに絞り込むこと、農家レベルでの調査地候補を当面オロミア州西ショワ・南西ショワ地区とすることを決定した。 国内では、6月1日(龍谷大学)および2月13日(信州大学:一般公開)において研究会を行い、研究の方向性の整理、三井物産助成による先行研究プロジェクトからの継続調査結果の共有を行った。 研究成果・調査進捗状況の一部は2015年3月に開催された熱帯農業学会講演会で発表を行った。 第二年度に予定しているエチオピア農業研究機構またはエチオピア有機農業行動(EOSA=NGO)等に委託する調査内容を関係者と協議して、当面エチオピア農業研究機構傘下の研究所と協力することで合意した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
想定していた研究・調査項目のすべてに着手することができた。現地研究協力者に対する謝金の問題で委託調査の詳細決定が若干遅れているが、一方で、JICAによる種子関係プロジェクトの情報提供を受けることができたため、調査候補地を絞り込める可能性が見えたため、全体としてはおおむね順調に進捗していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね、当初研究計画にもとづいて研究調査を継続する。 現地調査は、農家が自家採種を行う理由についてインタビュー及びフォーカスグループディスカッションを中心に、圃場の観察を含めて行う。現地協力者を通じ現地組織に一部委託するが、可能な範囲で日本側研究者も調査に同行し調査方法の改善を検討する。可能な範囲で種子のサンプルを採取し、その品質の確認も行う。種子システムの中心的役割を担っている農家・農民とフォーマルな組織である行政・企業・研究機関の相互関係の実態については事業実施関係者に対する聞き取りと観察を中心に行う。普及員の教育システム・内容(教材を含む)に関しては、一部先行研究が存在することが判明したため直接の本調査の対象からはずし、関係者(アディス大学等)の聞き取りによって行う。 現地で行う情報共有ワークショップは、エチオピア農業研究機構との共催を検討し、海外スピーカーの招聘を検討するが、難しい場合(時期が西欧のクリスマスと重なる見込み)は在エチオピアの欧州研究機関関係者の参加を検討する。 国際植物遺伝資源条約第6回締約国会議に出席し、法制度等国家レベルの制度の相違が地域レベルのインフォーマル種子供給制度に与える影響の情報収集を行う。
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Causes of Carryover |
車両借り上げおよび謝金支出が当初予定より少なかったため次年度への繰越が生じた。車両については、JICAからプロジェクト関連サイト訪問への便宜供与があった。謝金については、現地協力者との謝金単価の協議が難航し、年度内執行ができなかった部分が大きい。その分は、資料購入等を前倒しで行い、また収集資料の分析に必要な資材購入も行った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
現地研究協力者の協力謝金についておおむね合意を見たので、前年度分とあわせて委託調査を行い予算執行を行う。また、雨季に調査を予定するため車両借り上げ費が当初より若干増加することが予想され、前年度からの繰越の一部をこれに充当したい。
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Research Products
(3 results)