2017 Fiscal Year Annual Research Report
ベクター病原体媒介能におけるビオティック・アビオティック因子の相関に関する研究
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26304038
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
福本 晋也 帯広畜産大学, 原虫病研究センター, 准教授 (50376422)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ハマダラカ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は西アフリカ・ブルキナファソを調査対象国とし、ベクター媒介性感染症における病原体媒介能を包括的に解析することで、これら感染症の征圧に資することを目的とする物である。マラリアをモデルとして用いることで、ハマダラカの病原体媒介能規定因子について、ベクター自身とそれを取り巻く環境の両側面から解析し情報を蓄積する。これらの知見をベクター・患者双方の疫学情報と共に包括的に解析し、現在もなお不明な点が多く残るベクターの病原体媒介能規定因子と感染症発生の相関関係を明らかにすることを 試みる。 現地研究協力機関の協力によりハマダラカサンプリングを11月から12月にかけてブルキナファソにおいて実施した。サンプリングには屋内殺虫剤噴霧法・CDCライトトラップ法・プロコパックアスピレーター法の併用により実施した。調査対象地は昨年度からの継続地であるゴーデン村・ゴンドリー村・コブリ村に加え、レオ村・セボン村・ヴロウ村においても実施した。またスーダニアンエコロジカルゾーンに属するボボデュラッソとホウンデにおいても実施した。 これらのサンプルを用いて殺虫剤耐性・マラリア原虫保有率・ハマダラカの吸血源動物嗜好性等について継続的に解析を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地機関および研究者の協力により、ハマダラカのサンプリングが継続的に実施され、解析が進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに入手したサンプルの解析を終了させ、データの取り纏めを実施する。
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Causes of Carryover |
ハマダラカ生息数とマラリア保有率が気候的な理由から雨期の終わりである12月にサンプリングが集中するため、その解析に要する時間を年度内に確保できないため。
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