2014 Fiscal Year Annual Research Report
米国におけるリウマチコホートの調査による診断・予後予測システムの開発
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26305007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿部 高明 東北大学, 医工学研究科, 教授 (80292209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 智徳 東北大学, 大学病院, 教授 (10282138)
山崎 聡士 広島大学, 大学病院, その他 (30367388)
伊藤 邦彦 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (90221770)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | tRNA / リウマチ / 虚血 / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
リウマチは多くの患者がいるにもかかわらず診断は経験に頼る部分が多く、また現在リウマチの診断に使用されている血清CCP 抗体は診断はできても病気の病勢や治療効果・関節の状態を反映する事が出来ず、リウマチの正確な病勢や治療効果を判定するマーカーが求められていた。 我々はtRNA の変性が体内の酸化ストレスを示すこと、tNRA に対する抗体を作製して各種虚血障害モデルやヒトで検討したところtRNA 抗体は臓器障害のマーカーになること、さらにリウマチ患者の尿や組織で陽性になることを見つけた(特願2011-184506、2009-205033PCT 出願P20090059WO)。 そこで本研究は米国ハーバード大学リウマチ科PaulAnderson 教授と共同で申請者が開発した高感度tRNA 検出系を用いて同病院で行われている世界最大規模のリウマチ患者前向き観察研究であるBRASS 研究の血液・組織サンプルを調べその臨床データとの関連を明らかにする事を目的とした。 本年度は米国にELISA測定検査機器、申請者の開発したm1Aモノクローナル抗体による間接法ELISAキット1,000人分をアメリカに運び、共同研究者がアメリカに赴き検体を100人分測定した。その結果tRNAの濃度とリウマチマーカーとの関連性が示唆された。今後は更に症例数を増やして検討を続けて行くとともに、その他の関連疾患での測定も行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請者の開発したm1Aモノクローナル抗体による間接法ELISAキット1,000人分をアメリカに 運び、共同研究者がアメリカに赴き測定体制を立ち上げ100検体を検体を測定した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は米国のBRASS研究で集められた血液サンプルの測定をさらに継続し400例を目標として検討すると共に、エキソソームの解析を行いなぜ血中にtRNAが循環しているのかを明らかにする。
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Research Products
(4 results)