2016 Fiscal Year Annual Research Report
Field trial for malaria control by the new control measure using spatial repellency of pyrethroid
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26305012
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
川田 均 長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (80363480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島袋 梢 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40735247)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | マラリア / ピレスロイド / ベッドネット / 常温揮散デバイス / 忌避効果 / ハマダラカ |
Outline of Annual Research Achievements |
1.メトフルトリンストリップとオリセットプラスの併用による大規模トライアル開始後(2015年12月)、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月後の処理家屋および対照家屋におけるマラリア媒介蚊数調査を行った。メトフルトリンストリップを2016年1月に1回処理した区、2016年1月と4月に2回処理した区、オリセットプラスのみの区の3区の比較を行ったところ、ハマダラカの捕獲数はメトフルトリンストリップ2回処理区において、雨期の期間中(約5ヶ月間)有意に他の区よりも低下することが分かった。
2.メトフルトリンストリップとオリセットプラスの併用による大規模トライアル開始後の2016年5月に、住民(10歳以下)の熱帯熱マラリア陽性率の調査を実施した。マラリア陽性率は、オリセットプラスのみの区においては2015年5月に実施した同調査に比べ変化が見られなかった(RDTで約40%、PCRで約25%)のに対し、メトフルトリンストリップ処理区では、1回処理区(RDTで30%→25%、PCRで25%→15%)、2回処理区(RDTで50%→35%、PCRで30%→25%)ともに低下が見られた。サンプル数が十分でなかったためか、統計的な有意性は得られなかった。
メトフルトリンストリップ(2個/10㎡処理)を家屋内に処理することにより、有意なマラリア媒介蚊個体数の減少が見られ、同時に住民のマラリア陽性率に低下が見られたことは大きな成果である。小規模トライアルによって、メトフルトリンストリップの有効期間が3ヶ月以内であることが2014年度の試験によって明らかとなっているが、今回の大規模試験において、3ヶ月後に媒介蚊密度の若干の回復が見られた。したがって、大規模試験における2回処理の間隔を今回実施した3ヶ月ではなく2ヶ月とすることにより、より高い媒介蚊の密度低下効果が得られるであろうことが予測される。このような反省を元に第2ステージの大規模試験を2017年度に継続実施する予定である。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)