2016 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation for metabolic features in divergency of ageing
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26310103
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
近藤 祥司 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80402890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横出 正之 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20252447)
高折 晃史 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20324626)
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Project Period (FY) |
2014-07-18 – 2017-03-31
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Keywords | 老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、高齢者の多様性の規定因子として、代謝特性に注目している。近藤が長寿遺伝子として同定した解糖系酵素PGAMがユビキチン化、脱アセチル化されることを2014年に報告した(三河他JCB、津坂他GtC)。これらは主に培養細胞での成果であり、PGAMモデルマウス(TGおよびcKO)を作成し、そのin vivoでの効果の解析を進めた。PGAMは解糖系酵素であり、糖尿病などへの影響が疑われた。その理由は、他の解糖系酵素のKOマウスでは糖尿病の表現型が既に報告されていたが、PGAMに関してはKOマウスそのものが未報であったからだ。体重、脂肪重量、血糖値、IPGTT、肥満プロトコールなどを、TGとKOで検討した。意外なことに、これらのパラメーターはすべて正常であった。次にヒト血液メタボロームに関しては、我々は独自に赤血球メタボローム解析の手法を確立した。その手法を用いて、ヒト血液メタボローム解析を行い、分裂酵母メタボライトと比較検討し、80%以上進化上メタボライトも保存されていることを報告した(ロマス他MolBiosys2014)。さらに30名の健常者の解析を行った。126個のメタボライトに関し、その個人差バラつきをCV値で検定した。その結果、メタボライトには、個人差の少ないものと大きなものの2群に大きく分かれ、前者には生育に必須なものが数多く含まれていた。最後にヒト若年・高齢群の血液メタボローム比較し、14個の老化マーカーの同定に成功した。そのうち、3個は既報があり、残りの11個は新規報告であった。これら14個の老化関連メタボライトは、相関係数解析により、大きく二つのグループに分かれることが見いだされた。このような高齢者特有のメタボライトは、年齢以外に、食生活、生活様式、健康状態、環境要因などを反映すると推測される(ハレキツ他 PNAS 2016, 近藤,柳田PNAS 2016)。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Causes of Carryover |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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