2015 Fiscal Year Research-status Report
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26330053
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Research Institution | Kurashiki University of Science and the Arts |
Principal Investigator |
中川 重和 倉敷芸術科学大学, 産業科学技術学部, 教授 (90248203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 博樹 東京理科大学, 理学部, 准教授 (50266920)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歪度 / 尖度 / モーメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,探索的データ解析の側面と数理統計学的側面の両面から,多変量正規性検定方式の開発を行う. 代表者らの成果も含めた一変量の正規性検定方式に関する既存結果を発展させることを念頭におきつつ, 第一は一変量正規性検定でのqqプロットのような多変量正規性検定のためのグラフ表現法を開発する. 第二は,帰無仮説のもとでの多変量標本歪度・尖度の精密分布の導出(もしくは正規化変換等の近似分布の導出)である. この2点を念頭に,一変量の正規性検定方式に関する結果が,"Recurrence formula on the joint distribution of sample skewness and kurtosis under normality" であり,標本歪度・尖度の同時モーメントに関する漸化式を得ている.また,2016年発行の雑誌「計算機統計学」に掲載が決定している 「総括的な正規性検定のためのグラフ表現」では,一変量の正規性でアイデアを確認している.これらのことを総合的に考慮するとおおむね順調に進展しているといえる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多変量正規性検定のアイデアの源泉である一変量正規性検定に関する論文を発表できたこと. また,現在は,研究がほぼすべて終了し,これから雑誌投稿へ向けての準備段階であることから,おおむね順調に進展していると考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
今年中に海外学術雑誌へ投稿することが目標である.さらに,研究成果のソフトウェア化ができればなおよい.
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Causes of Carryover |
人件費・謝金が当初計画より安価であったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の人件費・謝金に充当する.
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