2017 Fiscal Year Annual Research Report
Rewriting XQuery using Schema Mappings to Solve Data Interoperability Problems
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26330097
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
加藤 弘之 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 助教 (10321580)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | データ相互運用問題 / XQuery / 最適化 |
Outline of Annual Research Achievements |
XML/XQueryが実用的に普及しない原因の一つが,「順序に関する厳しい制限(heavily ordered)」であると2017年のVLDB 併設ワークショップ(Failed Aspirations in Database Systems(FADS@VLDB))で指摘された.この「順序に関する厳しい制限」とは,XMLを順序木として扱う際の木のノードに関するソートと重複の削除(Distinct Document Order, DDO)のことであり,XQueryの意味に組み込まれている.本研究課題の一つに,スキーマ情報(Nested-Relational Document Type Definition, NRDTD)を用いて,与えられたXQuery問合せをDDO処理の必要のないDDO-Free XQueryに変換する手法の開発がある.DDO処理をしないことで,非常に速い実行が可能となる. 平成29年度は,平成28年度に解決できなかった問題に取り組みその成果を国際会議で発表した.具体的には,入力XQuery問合せをDDO-Free XQueryに書き換える手法において,long-distance軸,parent軸,self軸の削除によって列式が導入されてしまい,変数に束縛される木のレベルが一定とならなくなってしまうという問題があった.この問題は,書き換えステップの最初の段階で,スキーマ情報から取得できる木の最大の高さを用いて書き換えた後で対応することで解決することができた. これにより,データの規模が大きい場合にメモリ消費量により実行ができなかった場合でも,書き換え後のDDO-Free XQueryを用いると実行できるようになり,その性能は最大で2000倍になることが確認できた. この成果を,International Symposium on Database Programming Languages 2017(DBPL207)で発表した.
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Research Products
(3 results)