2016 Fiscal Year Annual Research Report
Similarity retrieval of vector images considering human visual perception
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26330130
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
林 貴宏 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60342490)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 情報システム / 情報工学 / 類似画像検索 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間全体を通して実施した研究の成果は以下の通りである.(1)ベクタ画像検索システムの高速化および精度向上のために,間接照合法を改良した.過去の研究において開発した間接照合法は,従来手法である直接照合法よりも高速処理可能であるが,検索精度が低下する問題が判明していた.この問題に対し,まず間接照合法の中で使用される代理クエリと呼ばれる複数のキー図形の選択が検索精度に影響を及ぼすことを明らかにした.次に,キー図形を多様化させることで精度低下を抑え,安定した検索精度が得られることを示した.多様なキー図形を得る手法として,多次元尺度構成法とクラスタリングを利用する手法を開発した.(2)ラスタベクタ変換法の改良として,曲線補完,直線補完,線対称補完,点対称補完の各手法を提案した.さらにこれらを組み合わせ,人間の視覚特性をモデル化することで,入力図形のクラスに応じて適切な補完手法が選択される手法を開発,評価した.(3)図形の内部に存在する個々のオブジェクトに対する類似性を判定する類似検索手法を提案し,評価した.これまでベクタ画像に対し画像内の各オブジェクトを個別に形状評価する手法が開発されてこなかったため,本研究で,図形を構成する線要素の角度と長さの情報から生成されるヒストグラムを新たに定義し,これを用いて各オブジェクトの類似性を評価する手法を提案した.実際の商標図形データを用いた実験により,その有効性と限界点を示した.(4)本研究において開発した間接照合法の汎用性,有効性を検証するために,ベクタ画像だけでなく,音楽,3Dモデル,動画等様々なマルチメディアデータベースの検索へと適用した.
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Research Products
(6 results)