2016 Fiscal Year Annual Research Report
An Implementation Scheme for Large Scale Dynamic Tree Graphs and Its application to XML Databases
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26330132
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
都司 達夫 福井大学, 学術研究院工学系部門, シニアフェロー (80115302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 健 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (50293410)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 動的木グラフ / 大規模グラフ / 木グラフエンコード / グラフ分割 / XML / 分散配置 / 並列検索 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに、設計構築した大規模木グラフの処理方式を取り入れて、木構造グラフに、他の木構造を埋め込み,効率よく操作する方式を設計・実装した後,大規模・分散木構造グラフを実現して、評価した。これにより、研究当初の重要な目的の一つである大規模分散XMLデータベースの処理の基盤を構築した。以下では、木構造グラフThに他の木構造グラフTgが埋め込まれるとき、Thをホスト木、Tgをゲスト木という。 本方式では、XML文書における名前空間のように独立して機能する木グラフをゲスト木として,埋め込み,論理的に唯一のグラフとして統合して操作することが可能である.また,木グラフの実装に経歴パターン法の実装方式であるHPMDを使用することにより,ホスト木とゲスト木の集合を内部的に効率良く管理することができる.基本方針として,ホスト木にもゲスト木にも埋め込み情報を保持する必要がない方式とした.本方式により、各々関連する業務内容を,独立して,管理・運営している各サイト上の木グラフを動的に統合して,単一の木として扱い,操作することを可能にしている。この木グラフ集合は業務の拡大に応じて,動的に追加可能であり、また,木グラフそのもののも,経歴・パターンによるエンコードを使用しているためにその幅と高さは動的に拡大可能である。 具体的には①木グラフ集合を単一の木グラフとして統合した時の経路式の取り扱いを定式化した。②木グラフ自身における埋め込み情報の保持を不必要とするために、論理ノードの概念を導入し、外部テーブルにより動的埋め込みを管理する方式を設計した。③埋め込みより,単一木となった,木グラフの検索処理を設計、実装した。④分散配置された木グラフ集合の並列検索を行い、本システムの性能を測定・評価した。その結果埋め込みによる記憶コストや検索性能の劣化はほとんどないことを確認した。
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Research Products
(7 results)