2016 Fiscal Year Research-status Report
ピクトグラムを用いたプログラミング教育に関する研究
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26330140
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 一成 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (20406812)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ピクトグラム / プログラミング / コンピュータサイエンスアンプラグド / 情報教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在小学校からのプログラミング教育に注目が集まっているが,コンピュータサイエンス(以下CS)の原理をどのように組み入れていくかについても検討が必要である. 小学生から大学に至る幅広い教育機関で,コンピュータを使わずに,CSの原理を,わかりやすく教えることを目的とした教育法にCSアンプラグド(以下CSU)が注目されている. CSUはコンピュータを使わないことが特徴であるが,情報機器の携帯化,小型化,多様化を鑑みるとコンピュータを使う学習と使わない学習を相補的に行える仕組みの提案が重要と考える.そこで,CSUの中の一つである二進法を学ぶ教材“点を数える”と整列アルゴリズムを学習する“いちばん軽いといちばん重い”を対象とした. デジタルコンテンツの実装において,人型ピクトグラムを使用している点が本研究の特徴である.ピクトグラムとは日本語で絵記号,図記号と呼ばれるグラフィックシンボルであり,意味するものの形状を使ってその意味概念を理解させる記号である.特に具象物を表現したピクトグラムはその抽象度の高さから,それを見た人物が自分自身や本人に関わる人物事物を想起させる効果があると言われている.人型のピクトグラムを用いることで,コンピュータを使わない本来のCSUの活動者と,デジタルコンテンツ中のピクトグラムを連関させ,それにより両者の相互作用を促進する効果を狙っている. 実装したデジタルコンテンツの評価実験を行い,人型ピクトグラム使用の効果について実証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
システムやコンテンツの開発,またその授業等での利活用や学会発表は,当初の予定通り進んでいるが,評価及び論文化が遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
システムやコンテンツの開発は終了しているので,評価分析を進め,論文投稿及び学会発表を行う.
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Causes of Carryover |
実験評価に係る予算を使用することができなかった.また,評価分析に関する論文投稿,学会発表が遅れている.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験評価に係る予算,論文投稿,学会発表を合わせて次年度当初の予定に追加して使用する予定である.
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