2015 Fiscal Year Research-status Report
ラドン変換と弾性マッチングによる斜め撮影に頑健な形状認識
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26330206
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
長谷川 誠 東京電機大学, 工学部, 教授 (80303171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 聖司 東京電機大学, 理工学部, 准教授 (50351656)
滝口 孝志 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工, その他部局等, 准教授 (50523023)
古川 貴雄 共立女子大学, 家政学部, 教授 (70262699)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ラドン変換 / 弾性マッチング / 射影変形 / 消失点 / 国際研究交流 / フランス |
Outline of Annual Research Achievements |
ラドン変換と弾性マッチング(動的計画法)とを組み合わせたアフィン変形不変なマッチングにより,被写体の回転,拡大縮小,平行移動,せん断に頑健な方法を提案し,この成果を海外のジャーナル雑誌(Neurocomputing,ELSEVIER)に2016年1月発表した(掲載済み).射影歪みについては,ラドン変換を用いて消失点を検出し補正する方法を提案,国内学会3件(映像情報メディア学会冬季大会,電子情報通信学会東京支部研究発表会,電子情報通信学会総合大会)で発表した.なお,現在,国際会議2件(ECCV:European Conference on Computer Vision,ICPR2016:International Conference on Pattern Recognition)に投稿中であり,結果待ちの状況である.フランスとの研究交流(S.タボーン教授)については,国際会議論文の執筆にあたり,電子メールやテレビ電話を用いて毎週打ち合わせをしている状況である.研究計画における①射影変換への頑健性検討,④アルゴリズムとアフィン行列との関係明確化についての検討が進み,現在,国際会議,閣内会議での発表を進めている段階にある.⑤ローカルディスクリプタ化については,射影歪みの補正を全文字で実施した方が良い判断となり.必要に応じて検討することにした.なお,②雑音・オクルージョン対策については検討継続,③弾性マッチングの高速化については昨年度の報告通り検討項目から外すことにしている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国際会議など海外での発表に至らなかった.また,研究交流のためにフランスで検討することを計画していたが,テロ等の事件があり,平成28年度に延ばすことにした.従って,上記の通り達成度を「やや遅れている」としている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度が最終年度である.この2年間で得られた研究成果を発表することに重点を置き,検討が遅れている項目について再検討する.研究計画における⑥ビックデータによる実証実験については,紙に印刷された日本語文字を斜めから撮影し,その文字列を認識する実験に着手する.研究分担者,および,国内外の研究協力者との連携を密にして解析を進める.
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Causes of Carryover |
フランス在住の研究協力者との連携のために渡仏する予定であったが,テロ等の情勢不安で実現しなかったことと,国際会議による海外発表が実現できなかったことが主な理由である.また,国内学会の発表,研究打ち合わせの回数も少なかったために旅費の使用が少なかった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は,国際会議発表を計画しているために,旅費の支出が多くなる.これまで使用できなかった旅費を充当する.また,フランス在住の研究協力者との連携のために渡仏する予定である.
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Research Products
(6 results)