2017 Fiscal Year Annual Research Report
Interaction methods using multi-touch input devices
Project/Area Number |
26330219
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
椎尾 一郎 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (90297101)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マルチタッチ / 入出力インタフェース / メタファー / 静電容量タッチパネル / Ohmic-Touch |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の個人用計算機(PC及びスマートフォンなど)において、急速に普及しつつあるマルチタッチパネルを用いた新規なインタフェー スを提案し、その実装と評価を引き続き行なった。 PCのトラックパッド上や、スマートフォンのタッチ入力面に変形する物を載せ、これを押し込んだり、曲げたりすることで静電容量を変化させて、連続量を入力できる手法が提案されている。しかしながら従来の連続入力手法は、静電容量にのみ注目していた。これに対して、本年度の本研究では、タッチ面に置いた物の電気抵抗値の変化を利用した連続入力手法であるOhmic-Touchを提案した。静電容量ではなく、電気抵抗値を使うことで、一般に使用されている抵抗器部品、可変抵抗器部品、抵抗値変化型センサ部品を使用することが可能になる。この仕組みを利用した多数のインタラクション手法を開発し、評価、実験を行った。この成果を、査読付き国内シンポジウムで発表し、論文賞(発表論文から1件が採択)を受賞した。また、この分野のトップカンファレンスである国際会議ACM CHI 2018に投稿し、ペーパ採択されH30年度に発表予定となった。また原著論文としてまとめ学会誌に投稿したところ、照会付き採録になりH30年度出版の目処がたった。また、タブレットPCのようなマルチタッチ面に円筒形のミラーを置いて、だまし絵(アナモルフォーシス)の技法により立体的な画像 とのインタラクションを実現するAnamor Phiconに関しては、引き続き遠隔会議への応用を検討した。この結果、回転アームに設置した遠隔地設置カメラと連動して、周囲情報を表示するシステムや、全方向カメラと組み合わせて周囲を表示するシステムなどを試作した。この結果を査読なし国内会議で発表した。
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