2014 Fiscal Year Research-status Report
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26330224
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
乃村 能成 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (70274496)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 仕事引継ぎ / カレンダ |
Outline of Annual Research Achievements |
カレンダシステム内のスケジュール情報が実際の組織内でどのように繰り返し発生するかを調査し,その調査結果に基づいて,将来のスケジュール発生を予測する手法を確立し実装し評価した.その評価の結果を論文誌として発表した.(作業発生の規則性に基づく作業予測手法と評価,情報処理学会論文誌, vol.56, no.2, 543–553)
また,引継ぎに必要な「使い回し情報」とは何かを定義し,モデル化した.それらの知見に基づいて,仕事の引継ぎに必要な情報整理のツールを設計し,プロトタイプを実装し,対外発表を行った.(業務の引継ぎを支援する作業履歴保存方式の提案,情報処理学会研究報告, vol.2015-DPS-162, no.10)
さらに,周期的に発生する作業が,どの程度周期性を持っているかを評価する評価尺度を提案し,実際の組織における周期的に発生する作業が,この評価尺度によって判別できることを示し,対外発表を行った.(作業発生の規則性に基づく作業予測の信頼性評価手法,情報処理学会研究報告, vol.2015-DPS-162, no.9)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目標であった,「使い回し」に関して,周期性の確かさ,情報の保存の方法について検討が完了したため.
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Strategy for Future Research Activity |
収集した「使い回し情報」をユーザに分かり易い形で提示したり,効率的に分類するインタフェースを提供することを検討する.全ての情報をユーザに提示しただけでは,効果的な使い回しは期待できない.したがって,例えば少なくとも以下の検討が必要であると考える.
(1) 「使い回し情報」の重要度に基づく格付け,(2) 提示頻度と状況,(3) 「使い回し情報」の参照の周期性に基づく提示方法の分類.
今後,これらの問題について検討する.
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Causes of Carryover |
理論構築のための基本的なデータを収集し分析を行ってきたが,実装のためのプロトタイピングにかける時間が足りなかったため,計画していた計算機の購入とプログラミング等の人件費を伴わなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
プロトタイピングを進めるために,計算機の購入と研究補助(プログラミング)に支出したい.
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