2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on visualization of useful information for work succession
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26330224
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
乃村 能成 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (70274496)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 仕事効率化 / カレンダ / 引き継ぎ支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,計算機の操作履歴から情報の「使い回し」を推測し,ユーザに提示し,フィードバックを得ることで,周期的に発生する仕事を可視化し,テンプレート化を支援することであった,以下の問題について取り組み,一部解決した.
まず,「使い回し」とは何かを明確に定義した.使い回したい理由や頻度,タイミングなど,仕事の遂行上発生した「使い回し」に与えられる属性を明らかにした.中でも,メールの再利用情報の詳細とそれを応用したメールのテンプレート化支援,カレンダ情報から得られる作業発生の周期性を検知して計画立案を支援に応用する手法,ファイルの参照頻度と周期から得らえる「使い回し情報」とは何かを定義した.
また,ファイルの「使い回し情報」と計算機の操作履歴情報との関係を検討し,仕事におけるワーキングディレクトリの適切な推測を支援することで,プロジェクトにおける主要なファイルを発見する手法を提案した.また,抽出した「使い回し情報」に基づき,仕事の引継ぎという観点から,ユーザに一連のファイルの再利用を促したり,重要なファイルの特定を支援する方法について検討した.また,ユーザインタフェースの構成にあたり,どういう順番や詳細度合で「使い回し情報を」ユーザに提示すればよいかについても検討した.更に,これらの検討に基づき,仕事の引き継ぎを支援するカレンダツール,メールツール,ファイル再利用支援ツールのプロトタイプを試作して,評価した.
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Research Products
(6 results)