2015 Fiscal Year Research-status Report
位置情報を付与した「質的プロセス-動態データマイニング」に関する研究
Project/Area Number |
26330253
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
平野 章二 島根大学, 医学部, 准教授 (60333506)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | データマイニング / 診療プロセス / 位置情報 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では3年の研究期間を四期に分け,質的時系列に位置情報を加えた「プロセス-動態データマイニング法」の開発に取り組んでいる。第二期(平成26年10月~平成27年9月)から第三期(平成27年10月~平成28年9月)の中盤にあたる本年度は,位置情報を伴う診療プロセス時系列の表現方法及びマイニング方法について検討を行った。診療プロセスを条件として位置情報に関するマイニングを行う場合,例えば検査や処置を診察前に実施できる場合と診察途中に実施して結果を評価する必要がある場合では患者さんの動きや診療所要時間に違いを生じうることが想定される。そのため,ある行為の途中に,あるいは並行して,別の行為が行われることを前提に行為間の時間関係を記述する必要がある。本研究では,区間の取り扱いが可能であるBatal ら(ACM Trans Intell Syst Technol. 4:4(2013))の時系列マイニング法を応用し,外来診療プロセスから診療所要時間を予測する診療プロセスマイニング手法を提案した。実験では,所要時間の長いクラスではMPTP (Minimal Predictive Temporal Pattern)の中に関係co-occur が比較的多く見られること,また,注射を含むMPTP が多く見られることから,診察中に処置や検査を実施し評価する必要がある場合,あるいは点滴等の注射を含むプロセスである場合に所要時間が長くなる傾向が示唆された。これらの結果について,平成28年6月開催予定の人工知能学会全国大会において発表予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
位置情報を伴う質的プロセス系列の表現法およびマイニング法に関する検討など第二期から第三期にかけて予定していた項目は概ね順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き第三期以降に予定されている項目について研究開発を進める。
|
Causes of Carryover |
旅費支出が当初計画より少額であったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の学会発表旅費等として使用予定。
|
Research Products
(1 results)