2015 Fiscal Year Research-status Report
瞳孔・瞬目度・顔温度・挙動統合認識に基づく人物内部状態自動認識システムの研究開発
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26330257
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
渡邊 睦 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (50325768)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 内部状態推定 / 動画像処理 / 赤外線カメラ / SVM / 顔画像処理 / 画像認識 / 時系列画像解析 / 心理的ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
『人物の挙動・表情の統合解析に基づく人物内部状態認識』という新たな視点に基づき,ストレス,疲労,退屈,快不快などの内部状態を自動認識するための時系列画像解析手法を開発することを目標に研究開発を実施している.この結果,これまで殆ど研究が行われてこなかった,完全非拘束状況下での人物内部状態認識という新たな研究領域を開拓し,物理空間・情報空間・人間の認知空間をシームレスに結合した『親和的情報空間』を構築することが目的である.本研究課題では,顔表情変化・挙動と心理的ストレスの関係を明らかにする心理実験を実施することにより,生理・心理的基盤を有する瞳孔径変化・顔温度変化,瞬目解析,挙動の統合認識に基づく心理的ストレス自動検出手法を開発しプロトタイプシステムを構築する.波及効果として,高ストレス社会における様々なストレス状態を適応的に検知し自動緩和する環境を構築することが可能となり,高度な気配りを持つ親和的社会の実現に発展できることが挙げられる. H26年度までに,以下の2つの基礎的研究を自主研究として実施してきた. (1)瞳孔変化自動計測に基づく多義図形知覚切替の解析 (2)遠赤外線カメラ画像処理に基づく心理的ストレス自動計測システムの開発
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H26年度は「可視・遠赤外線カメラ画像の統合処理に基づく心理的ストレス自動計測システムの開発」を中心に実施し,当初の研究計画以上に進展し,査読付論文2編,国際会議発表2件,口頭発表2件を実施した. H27年度は人物の挙動・位置(パーソナルスペース)に基づく親和度,人物群の行動解析に基づく環境状態自動認識の研究に展開し,口頭発表2件を実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
H28年度は, H27年度実施した人物の挙動・位置(パーソナルスペース)に基づく親和度,人物群の行動解析に基づく環境状態自動認識の研究を更に発展させ,ロボットと人物の相互作用による親和的情報空間の構築に向け進める予定である.
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Causes of Carryover |
画像認識用計算機システム・内部状態認識用カメラの価格低下,および, 高速Dual GigEカメラ類を購入しなかったことに因る.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度が最終年度なので,画像認識用計算機システム購入費,状態認識用カメラ類購入費,記録メディア類購入費,学会発表旅費に使用し,全て充当する予定である.
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Remarks |
研究代表者の渡邊が主催する研究グループのホームページで, 本研究を含む様々な研究の最新状況などを公開している.
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Research Products
(4 results)