2016 Fiscal Year Annual Research Report
Multi dimensional fuzzy system editor to handle multi variable systems
Project/Area Number |
26330273
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
西野 順二 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (00281030)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 多次元ファジィ集合 / パーシステントホモロジー / ミニ四駆AI / ロボカップサッカー / ゲームAI / 感性処理システム |
Outline of Annual Research Achievements |
28年度は、27年度までの成果にもとづき、1)具体的な対象の実証実験を中心として行い、2)多次元ファジィ集合モデリングと編集アルゴリズムの見直しを行った。46次元空間のサッカーを対象としたときの構成法の課題から、これを解決するためパーシステントホモロジーを用いた手法を提案し、その実装も合わせておこなった結果、以下の成果を得た。 実証実験については、6次元(ミニ四駆AI)、22次元(ターン制戦略ゲーム)、46次元(ロボカップサッカー)、5次元(大貧民プレイヤAI)を、13次元(野球観戦支援システム)という幅広い対象においてそれぞれデータサンプルをベースとするファジィ集合の構築を行った。ゲームプレイ強度の向上など、各対象に対してシステムが目的とする課題解決を達成し、多次元ファジィシステムの有効性を明らかにすると同時に、具体的な多次元ファジィシステムの応用技法を示した。パーシステントホモロジーを用いることで、従来懸案だったファジィ集合生成時における決定係数の探索において、ヒューリスティックではなく、データ分布の高次多様体における幾何形状を保存できる値を系統的にみつけることができることを示した。また、アルゴリズムの制約から1000を超える多点配置での計算時間コストが高いことも明らかにし、今後の研究の方向性を示すことができた。 以上の結果について、ファジィ関連学会等で、1件の国際会議発表と、15件の発表を行い、広く結果の公表につとめた。
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