2014 Fiscal Year Research-status Report
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26330291
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
半田 久志 近畿大学, 理工学部, 准教授 (60304333)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 進化計算 / 分布推定アルゴリズム / グラフカーネル / カーネル密度関数 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究課題の基本アルゴリズムであるグラフカーネルを用いた分布推定アルゴリズムの実装を行い,要素技術の見直しを行った.具体的にはギブスサンプリングを用いたサンプリング法について,カーネル密度関数に関するところの不具合を解消することをおこなった.また,サンプリングの繰り返し回数を増やすと,性能が悪化する件について,特定の個体を中心として,繰り返し回数を固定してサンプリング結果を描写することにより,繰り返し回数が増大するにつれて個体から離れた子個体が生成されることを確認した.これらの結果を論文誌にまとめる準備をおこなっている. また,提案手法におけるメメティックアルゴリズムを構成し,その有用性を調べた.これは,ギブスサンプリングの繰り返しの後半で,貪欲に尤度を高める個体を生成するようにしたアルゴリズムであり,IES2014にて成果発表をおこなった. さらに,提案手法の基本的なアイデアは以前から公表済みであり広く注目されているところであり,インドで行われたIEEE ICCICN2014にKeynote Speakerとして招待された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績の概要に示したように,基本的なアルゴリズムの見直しを行い,背景原理が明らかになりつつある.また,メメティックアルゴリズムなどを構成し,その有用性の検証が進んでおり,順調に進展していると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では,性能評価に関して本年度で購入したメニーコア環境での有用性評価を行いたい.また,アルゴリズムの拡張として,ノードにラベルがついたグラフ,または,エッジに重みがついたグラフについて検討し,実装・評価・成果発表を進めていきたい.
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Causes of Carryover |
3月に出張を行ったが,年度内会計処理の期日までに出張が終了せず,次年度での執行となったため.次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
3月の出張分でほぼ全額使用することになる.
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Research Products
(7 results)