2015 Fiscal Year Research-status Report
能動的な実環境相互作用循環に基づく人Contextの推定
Project/Area Number |
26330295
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
湧田 雄基 東京大学, 大学院情報学環, 特任助教 (00377847)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 学習 / 概念獲得 / コンテキストアウェア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度では,主に「研究課題2 環境知識の構築」および「研究課題3 Causalityの構築」に関して,研究を進めた. 環境知識の構築では,関心のある対象物(以降,対象物という)が置かれている環境の情報について計測値等をGISデータとして作成するとともに,対象物との距離や包含関係を評価するためのデータ加工およびGIS演算機能を作成した. Causalityの構築では,事象間の因果関係(あるいは相関関係)を推定するためのモデル構築を検討し,コンテキスト情報(Context)及び環境情報(Environmental Knowledge)の2データ(あるいは,3以上)を入力データとした場合のContext推定エンジン構築を行った.エンジン構築と評価環境には,Mathworks MATLABを用いた. コンテキスト情報としては,センサ等による数量時系列データや,あるいは数量時系列データを統計量に変換した処理結果値に対して,特徴量抽出を行い,より高次元なデータに変換した上で分析を適用した. また,そうした高次元化したコンテキストデータは,数量ではなく質的データとなる場合を含む.従って,場合に,特徴量によりカテゴリ化され文字列で表現されたカテゴリカルデータ(非数量データ)を扱うために,データの数量化を行い機械学習に取り込むための機能開発を行った.これにより,数量データとカテゴリカルデータを含むデータに対する推定エンジン構築と評価を行った.推定においては,決定木,SVM,重回帰分析を用い,推定精度の比較評価を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究提案書に記載の実施計画では,研究計画を以下の5つの研究課題に分割し,推進することを提案していた. [研究課題1] 人のContextの推定とContextトリプルによる自動記述,[研究課題2] 環境知識の構築,[研究課題3] Causalityの構築,[研究課題4] 注意対象コントロールによる次のContext推定,[研究課題5] Serviceの提供による実環境インタラクションと人Intentの推定. 以上について,平成26年度迄に,研究課題1~2について,おおむね順調に推進し,平成27年度においては,研究課題3の推進と,研究課題1~2の改良を進め,おおむね順調に推進できていると認識している.従って,研究達成度の区分については,「おおむね順調に進展している.」とした.
|
Strategy for Future Research Activity |
研究提案書に記載の実施計画に沿って,以下に示す4~5の研究課題項目について,計画的に研究を推進する.また,課題1~3についても,適宜見直しを行い,再構築/再評価等を実施する. [研究課題1] 人のContextの推定とContextトリプルによる自動記述,[研究課題2] 環境知識の構築,[研究課題3] Causalityの構築,[研究課題4] 注意対象コントロールによる次のContext推定,[研究課題5] Serviceの提供による実環境インタラクションと人Intentの推定. その際には,プロジェクト計画書および実施計画線表を見直し,4半期毎に進捗状況を確認するなど,自身で定期的かつ計画的なプロジェクト管理を行う.
|
Causes of Carryover |
研究提案時に予定した平成27年度迄の予算として,消耗品,クラウドサーバ,学会発表,出版費用等があり,これらの金額について,平成27年度迄の使用額が想定より少なく,次年度使用額に割り当てられている.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果発表や出版費用については,研究発表のタイミングにより支出状況が変化するが,平成28年度にて使用予定である.
|
-
[Presentation] 点検データ分析による高速道路床版の変状状態推定2015
Author(s)
湧田 雄基, 木村 信隆, 小林 克久, 市川 暢之, 広瀬 剛, 長内 圭太, 松坂 敏博, 石川 雄章
Organizer
電子情報通信学会, 研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア (CVIM)
Place of Presentation
愛媛大学, 愛媛県松山市文京町
Year and Date
2015-09-14 – 2015-09-15