2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26330312
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
間所 洋和 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (10373218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 和人 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (80390904)
下井 信浩 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (10300542)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 適応共鳴理論 / エピソード記憶 / 分類粒度評価 / 並列動作シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度となる平成26年度は,エピソード記憶を自己生成するための表情空間マップとコンテクストマップを構築し,シミュレーションを通じて両マップの動作を支配するパラメータについて評価した.特に,適応共鳴理論(Adaptive Resonance Theory: ART)の分類粒度を制御するビジランスパラメータは記憶の粒度に直結するため,カテゴリマップの写像結果から再帰的に評価した. (1) 表情空間マップの構築(佐藤,間所):表情の動的多様性を定量的に捉えるマップとして,表情変化から満足度や疲労感などの表出頻度の高い表情をカテゴリ化し,その関係性を可視化するための2次元マップを構築した. (2) コンテクストマップの構築(間所,佐藤):表情空間マップで推定される感情を意味情報として,利用者が日常生活で接する場面やシーンを大局的に記述し,利用者の興味や要求を満たす情報を可視化すると共に,関連する情報への手がかりを与えるための2次元マップを構築した. (3) ARTの分類粒度評価(間所):Gabor Waveletsによる方位選択特性を利用して,入力の位相変化や時系列情報に対するARTの分類粒度を評価した.また,冗長なカテゴリの発生を抑えつつ,表情変化を最小のカテゴリ数で抽出できるビジランスパラメータを探索した. (4) 並列動作シミュレーション(間所,下井):SystemCを用いてARTと自己組織化マップ(Self-Organization Maps)SOMを記述し,並列動作シミュレーションを実施した.特に,ARTに長期記憶として保存されるカテゴリ数が増加した場合のリアルタイム性について詳細に検証した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画に沿って,表情空間マップとコンテクストマップを構築した.また,Gabor Waveletsによる方位選択特性を利用して,入力の位相変化や時系列情報に対するARTの分類粒度を評価した.ハードウェア化に関しては,SystemCを用いて並列動作シミュレーションを実施した.以上の研究成果は,学術論文1編(和文),国際会議プロシーディング5編にまとめて発表した.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は自律移動型ロボットの設計と製作を行い,提案アルゴリズムの実装と実環境での評価に向けて研究を進める予定である.また,自律移動のための行動様式に関しても,進化的アルゴリズムによる自動生成を目指す.
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Research Products
(6 results)