2014 Fiscal Year Research-status Report
ソーシャルメディアにおける時空間コミュニティの抽出
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26330345
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
風間 一洋 和歌山大学, システム工学部, 教授 (60647204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 和巳 静岡県立大学, 経営情報学部, 教授 (80379544)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Twitter / 議論話題 / 時空間コミュニティ / 時空間バースト検出 / 情報拡散 / ネットワーク分析 / トピック抽出 / 因果関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
情報拡散の数理モデルとネットワーク構造からのコア部抽出の融合については,議論話題を発見するための時空間バースト検出のための基本法となる,ユーザ間の時刻付きメッセージをノードとみなて作成したグラフのコア部抽出をおこなう双対SR法を考案して,Twitterのリプライネットワークや化粧品サイトのレビューネットワークなどの現実のデータに適用して有効性を確認した.さらに基本法の高度化に向けて,類似文書抽出のためのWeighted-SR (WSR) 法や回遊行動モデルによる重要スポット抽出,多項分布変化点検出法などの関連手法も考案した. ツイート群における議論話題の変遷の分析手法については,一定時間幅で分割したツイート群に対してLDAを適用してトピックを抽出し,さらに隣接時間のトピックの連続性をコサイン類似度を用いて判定することで,同一内容と思われるトピック系列を作成する手法を提案した.さらに,適切なトピック数が大きくなりがちなツイートアーカイブに対して,目的のトピック系列をフィルタリングしたり,内容や頻度の変化を用意に観測できるようにするための可視化法を実装し,実際に東日本大震災時のツイートアーカイブに適用して有効性を確認した. なお,これらに対する研究発表を行った結果,FITと情報処理学会で計2件の学生奨励賞を受賞した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調かつ計画通りに研究を進めている. 情報拡散の数理モデルとネットワーク構造からのコア部抽出の融合については,最初に想定していた数理モデルに基づき,実際のツイートデータから重要と思われるコア部が発見できている他,今後役立つと思われる手法もいくつか開発している. ツイート群における議論話題の変遷の分析手法については,ツイートのトピックの時系列的変遷を抽出して可視化するための基本システムがすでに開発できている.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,基本法を含む各種手法を多様なデータに適用して評価するとともに,これら手法の拡張を目指す予定である. 時空間コミュニティ抽出法については,特に情報拡散の有無の判定や,それに用いる伝達時間遅れなどに注目した情報拡散の数理モデルの改良が中心となる. 議論話題の変遷の分析手法については,トピック抽出された単語のバースト性や因果関係に基づいたユーザが理解しやすい表示や,関連すると思われるトピック系列の統合や単純化が中心となる.
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は,3月に予定していた研究打ち合わせと学会参加を兼ねた出張が,大学の改組関連の業務のためにキャンセルせざるをえなかったからである.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
延期した研究打ち合わせに関する出張を実施する.さらに,別の学会参加も予定している.
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[Presentation] Twitterのトピック変遷の可視化法の提案2015
Author(s)
北田剛士, 風間一洋, 榊剛史, 鳥海不二夫, 栗原聡, 篠田孝祐, 野田五十樹, 斉藤和己
Organizer
第7回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2015), E2-6
Place of Presentation
磐梯熱海ホテル華の湯
Year and Date
2015-03-02 – 2015-03-04
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