2014 Fiscal Year Research-status Report
リンクト・オープン・データをものづくり分野で活用するための情報連携方式の開発
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26330349
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
藤井 章博 法政大学, 理工学部, 教授 (40241591)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | LOD / マッシュアップ / ねじLOD |
Outline of Annual Research Achievements |
既存のデータベースをResource Description Framework(RDF)形式によって構造化し、LODとして,Web上に公開する動きが世界的に広まってきている. 「N研コード」と呼ばれるEDI向けのねじ製品のコード体系は,東大阪市に本拠を置くねじ企業間情報処理研究会による共通コード策定への取り組みに端を発する.同研究会では,大阪,京都,奈良にあるねじ商社約30 社が集まり,共通のEDI システムを構築することを目的に,研究会を設立し,1997 年(平成9年)以来,ねじ統一名称および関連事項のコード付け,プロトコルの制定,通信手段の決定,EDI 導入に伴う基幹システム構想の具体化などを手がけてきた. LODを活用したアプリケーション開発の可能性を検討する目的で,N研コード体系のLOD化と,そのLODを活用したマッシュアップアプリケーションを開発した.現在,ねじ分野の商品名のレベルで約3400 種類.25 万アイテムの業界統一コードを制定して利用できるようになっている. また,ねじLODの利活用のあり方を検討する目的で,ねじLODと機械図面のデータをマッシュアップしたアプリケーションを開発した.機械図面には,それを構成する部品の名称や,寸法情報が記入されていることが多い.そこでそれらのテキストを抽出し,ねじLODに対して検索を行う.これにより,機械を構成する部品の商品名や,寸法の合う部品の商品名を,簡単に調べることが可能になる.今後ねじLODを活用した,アプリケーションを検討していく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
科研費申請まえより進めていたネジLODが、国内のコンペティションである「リンクトオープンデータチャレンジ2013」で受賞をしたことを期に、大学の研究室内でLODを構築、活用する試みが活性化した。このことによって、2014年度においても同コンペティションにおいて受賞することができた。よって、LODを構築、利活用するためのノウハウが十分蓄積できたことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
ものづくり分野は幅広い。当初、機械部品の流通を対象としてLODの利活用に関する研究を行うことを想定して、研究計画を策定し、これを実施してきた。ものづくり分野に関しては、ネジLODに関してサイトを構築し、学会発表と研究論文の掲載が達成できたため、今後はより広範囲な応用範囲を視野に入れてLODの利活用のための開発を検討したい。
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Causes of Carryover |
当初海外出張を計画しており、当該研究分野の重要国際会議に採択された。その経費を本来ならば本研究費から支出すべきところ、手続きの都合上、大学内部の経費から支出した。その分余剰が生じ結果的に1万円程度、次年度に繰り越すことになった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2015年度は、国際会議の経費を本科研費経費より支出すべく、手続き的な準備を怠らぬよう努力する。
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Research Products
(3 results)