2015 Fiscal Year Research-status Report
ビッグデータの分析によるソーシャルメディアを利用した育児支援の方策に関する研究
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26330353
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
井田 歩美 関西福祉大学, 看護学部, 准教授 (70549203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猪下 光 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (30223291)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 育児情報 / ソーシャルメディア / ビッグデータ / テキストマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は,株式会社ベネッセコーポレーションが管理・運営する女性限定口コミサイト「ウィメンズパーク」内にある乳幼児をもつ母親を対象とした7つの会議室のうち4歳児ママの部屋(発言数38千件),5歳児ママの部屋(発言数22千件),6歳児ママの部屋(発言数13千件)についての分析を行い,母親のSNS(Social Network Service)における育児情報ニーズを明らかにした。 4歳児の母親は,幼稚園(または保育園)に関する情報ニーズが高く,特に幼稚園に行きたがらない場合の対処法や幼稚園から帰っての自宅での過ごし方など具体的なアドバイスを求めていた。5歳児の母親の情報ニーズも4歳児の母親と同様であった。6歳児の母親は,卒園に関するものが多く,一方で,ランドセルや学習机など小学校への入学準備用品の購入に向けてのアドバイスを求めていた。 同時に,平成26年度に分析した乳児,1歳児,2歳児,3歳児をもつ母親の育児情報ニーズについては,学会発表,論文作成とともに研究共同期間であるベネッセコーポレーションに成果報告し,ディスカッションすることで,研究成果を育児中の母親にフィードバックできるよう検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は,当初の計画通り,前年度に引き続き子どもの年齢ごとの分析,検討を行った。同時に,平成26年度に得られた研究成果については学会発表,論文投稿を行うとともに,研究共同機関とともに具体的な支援策について検討を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に分析,検討を行った4歳児ママの部屋,5歳児ママの部屋,6歳児ママの部屋の成果について学会発表(海外学会を含む),論文投稿し,公表を行っていく予定である。 また,平成28年度が最終年度となるため,子どもの年齢ごとに得られた結果を総括し,年齢ごとの特徴等,明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
初年度物品費として計上していたノートパソコン(セキュリティ対策としてインターネット未接続のもの)の購入およびデータ解析ソフトのバージョンアップが実施できず,2018年度に繰り越したため(バージョンアップが3月末であったため,4月に入り行った)。また,海外学会への旅費として計上していたものが,平成27年度は国内開催であったため,翌年に繰り越している。平成29年6月に開催されるICN国際会議学術集会(カナダ,トロントにて開催)への演題登録は終了した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に実施できなかった上記について,計画的に行っていく。
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Research Products
(6 results)