2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26330391
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
大森 いさみ 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (80368505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 敏行 奈良女子大学, 研究院生活環境科学系, 教授 (20196299)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本食 / アニメ / グローバリゼーション / ローカリティ / 味 / ヴァーチャルコミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
年度計画に記載したインドネシア、メキシコ、ポーランドでのフィールド調査に加え、スペインにおいて、大学生および、大学生を成員にもつ家族を対象に日本食とアニメの受容に関する聞き取り調査を中心とするフィールド調査を実施した。それぞれの地域において約15名の大学生に、1名約30分程度のオープンエンド方式の半構造化インタビューをおこなった他、現地の家族の1週間の食事記録を作成したうえで、家族の成員に対しての聞き取り調査を行った。フィールド調査で行ったインタビューは原則としてすべて同意書を得たうえでビデオ録画を行った。 フィールド調査で得た映像資料はすべて匿名化したうえで、話し言葉やしぐさ、表情などを文字に起こして、それぞれの語りについての分析を行った。 平成26年度上半期までにフィールド調査を行ったメキシコ、ポーランドにおける調査についてはデータ評価を終え、「奈良女子大学人間文化研究年報」(平成27年3月)に、論文「日本食の受容のグローバルな動態―プエブラ、ワルシャワの大学生を事例に―」として成果発表を行った。 平成26年度下半期に実施した、インドネシアにおける調査については平成26年度下半期にインタビューのビデオ起こし、データ分析を終えており、平成27年度上半期に論文としてまとめ投稿する予定である。また平成26年度年度末に行ったスペイン(バスク地方)における調査については、平成27年度上半期に実施を予定しているスペインの他地方(カタルーニャ地方)におけるフィールド調査を実施したのち、あわせてビデオのテープ起こし、語り分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
基金の交付決定前から、調査を開始したため。
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Strategy for Future Research Activity |
フィールド調査における調査協力者の確保。現地の大学教員を唯一のコンタクトパーソンとして協力学生を確保すると、対象者のキャラクターに偏りが生じる場合があることが課題である。対応策としては、大学関係者以外のコンタクトパーソンも確保することを試みることが考えられる。
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Research Products
(1 results)