2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26330396
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
梅村 恭司 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80273324)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 画像処理 / 背景分離 / 授業システム / プレゼンテーションシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本提案の特徴のひとつに,授業支援のための画像処理を行うことを提案した。提案時には,教師を半透明化することによって板書を見やすくする画像処理を想定していた。これについては,実装システムを授業に使い,画像処理単体だけでも効果があることを確認し発表した。さらに,機能を同一に保持したまま,特別なカメラKinnectではなく,通常のWebカメラだけで動作するようなアルゴリズムとして,教師を半透明化するアルゴリズムを考案して,特許の申請を行った。これを利用して,提案に有用な新たなシステムが実現でした。具体的には,授業で指しているところを確実に伝えるための画像処理システムを作成し発表した。具体的には,「板書支援のための人物半透明化のシステムの実装評価」と「確実なポインティングをするための映像処理」について学会発表2回,特許申請1件をおこなった。 次年度に行う予定であったの映像の能動的視聴システムについても,前倒しして,基礎的なプロトタイプを作成して発表をおこなった。提案に添ったものでは,動画サムネールを用いた映像選択インタフェースの試作に関する発表を行った。これは,小さな領域9個と大きな領域1個の動画領域をもつ映像選択インタフェースで,小さな領域の9つをタップすることで,大きな領域が拡大表示される。そして,領域の選択の履歴を保存できるものである。これ以外に,タップ以外の方法で映像を選択するために,見回すことによる映像選択インタフェースの試作の発表もおこなった。 さらに,長期的に資料を検索できる利用を想定して,楽曲のための検索インターフェースの試作の発表を行った。この検索システムにおける特徴は,授業のように別の作業を行う余裕がない状況での検索方法を模索するものである。想定として,映像を選ぶという動作が,そのまま検索のきっかけとなるようなことを想定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遅れているところとしては,配信のためのネットワークモジュール(当初は26年度予定)がある。これは,無線を利用したときに,分散用のプロトコルに必要なUDPを用いた送受信が思うように動かないためである。現在は,分散型の構成でないものを再度設計して,実装の途中であるである。一方で,当初の予定を先取りして進んでいる部分もある.具体的には,まず,映像選択インターフェース(当初は27年度予定)のひな形のプロトタイプが作成できた。さらに,計画にないもので,実際上で重要なものができた。具体的には,Kinectを使わない透明人間カメラの画像処理技術の実装(当初の予定無し)である。遅れたところ,予定の先取りしたところの両方があるので,おおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に,提案した能動的な受講システムを作成するには,ネットワークモジュールの動作不良の回避が最優先である。同時に,分散型でなくても,システムの実験ができるようにバックアップのシステムの開発も同時並行してすすめる。 また,提案時には能動的視聴は,講義を行っているのと同時としていたが,蓄積したコンテンツに対して処理を行い,付加価値をつけるほうが実用上,価値が大きい可能性が高いと考えられ,この方向で開発をしたい。
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Research Products
(6 results)