2014 Fiscal Year Research-status Report
ネット動画を教材化するためのプラットフォームの開発研究
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26330398
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
森田 英嗣 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50200415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 洋介 弘前大学, 教育学部, 講師 (20633613)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アノテーション / 動画教育 / プレゼンテーション教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
技術的研究として、<VVCex>を作成し、YouTube動画にアノテーションを付与する技術を確立した。現在までに、異なった条件下での数回の試行実験を通してデバグを行い、27年度以降は使い勝手の点からの検証、修正を行う予定である。<VVCweb>については、デザイン、および試用版の制作に着手した。いずれも、民間のサーバーで運用・開発実験を行った。今後は、以下に述べる、教材開発研究の成果を実装する中で、運用上の信頼性を高めるとともに、使い勝手の点からも完成度を高めていきたい。 教材開発研究として、YouTube動画の中から、「動画教育」、「プレゼンテーション教育」の各々について活用可能な作品を収集し、教材開発に着手した。「動画教育」の教材については、候補となる動画の条件を確定させ、評価方法についての文献研究を行うとともに、27年度の実施方法についての計画を作成した。動画教育のプラットホームはこれまで作成されておらず、完成後には、大学の授業にて試行すると同時に、より完成度の高い教材に仕立て直して公表していきたい。また将来は、学校の教員はもとより、市民講座等での活用も視野に入れていく可能性も追求したい。「プレゼンテーション教育」については、基本的な情報収集を行うと共に、活用可能な動画の候補をいくつか選択し、教材化の準備を行った。27年度は具体的な教材を作成すると共に、大学の授業での試行実験をとおして、完成度を高めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.<VVCex>については、予定通り、ほぼ完成した。 2.<VVCweb>については、予定通り、<VVCex>のデータをやりとりする技術についての基本的な考察を終え、制作の準備を整えた。 3.「動画教育」教材については、予定通り、候補となる動画を選ぶ条件を明確化させ、作成準備を整えたと同時に、学習の評価方法にも考察を広げることができた。 4.「プレゼンテーション教育」教材については、予定通り、プレゼンテーション教育に関わる基本情報を入手し、27年度での作成に向けての準備を整えた。
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Strategy for Future Research Activity |
1.<VVCex>については、「動画教育」教材、「プレゼンテーション教育」教材の完成を待って、使い勝手の点からの改善を、適宜ほどこしていく。 2.<VVCweb>については、「動画教育」教材、「プレゼンテーション教育」教材の完成を待って、27年度に試行できる程度に完成させ、改善点を洗い出した後に、適宜改善を施していく。 3.上記二つのシステムによって実現する、ネット上で一般に普及する動画、およびそれにアノテーションを付与することによる教育の実現の意義については、学会等での成果発表を行っていきたい。 4.「動画教育」教材については、弘前大学教育学部にて試行実験を行い、その結果を、<VVCex>、<VVCweb>のシステム、そして「動画教育」教材それ自身の改善にむけたデータとして活かし、両者の完成度をより高めることにする。さらに、これらを通して、「動画教育」のより幅広い展開に寄与するよう、学会等での成果発表を行っていきたい。 5.「プレゼンテーション教育」教材については、大阪教育大学の教職大学院にて試行実験を行い、同様にその結果を、<VVCex>、<VVCweb>のシステム、そして「プレゼンテーション教育」教材それ自身の改善にむけたデータとして活かし、両者の完成度をより高めることにする。さらに、これらを通して、「プレゼンテーション教育」のより幅広い展開に寄与するよう、学会等での成果発表を行っていきたい。
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Causes of Carryover |
<VVCex>および<VVCweb>のプログラミングについては、当初の想定では、アルバイト謝金が生ずると想定していたが、現在までの所、目立った必要が無く、活用せずにすんでいる。 教材開発に関しては、補助が必要になる場面が考えられたが、今のところ、そのような必要はなく、展開している。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
<VVCex>および<VVCweb>のプログラミングについては、「動画教育」教材、「プレゼンテーション教育」教材を組み込んでいく中で、微調整が必要となると考えられる。プログラミングの常として、デバクには相当の労力が必要になると考えられるために、そのための資金として今後活用していきたい。 また「動画教育」教材、「プレゼンテーション教育」教材の効果測定のためにも、一定の補助的役割を持つ人の活用が考えられる。そのために、27年度以降の資金として活用していきたい。
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Research Products
(2 results)