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2014 Fiscal Year Research-status Report

中等教育向けのクラウド型化学教育コンテンツ提供システムの開発

Research Project

Project/Area Number 26330402
Research InstitutionPrefectural University of Hiroshima

Principal Investigator

宇野 健  県立広島大学, 経営情報学部, 准教授 (20305783)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords分子グラフィックス
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は,主として今回開発するシステムの基本となる,Flashによる分子グラフィックス表示システムの開発を行った.研究代表者は過去に分子グラフィックスに関するシステムを多数開発しており,その際開発したモジュールやアルゴリズム,ノウハウ等を,最大限に活用し,開発をスムーズに進めることができた.
まず,Flashを用いた分子グラフィックスの表示システムの開発を行った。システムのベースとなる3次元分子グラフィックス表示システムを,Flashで開発した.最低限の機能として,分子の3次元表示と,マウスのドラッグによるリアルタイム回転を実装した.もともとFlashは3次元グラフィックス向けではないため,最適なパフォーマンスが得られるような描画のアルゴリズムの開発と実装を行った.
次に分子グラフィックスコンテツ生成システムの開発を行った。本システムの特徴である,分子グラフィックスのFlashコンテツを動的に生成するシステムを開発した.これは,Web上で分子の座標データを読み込ませることにより,サーバ上で分子グラフィックス・コンテンツファイル(SWFファイル)を生成し,ダウンロードさせるシステムである.主にPHPとFlexを用いてシステムの開発を行った.
さらにチャネルサービスによる分子グラフィックス・シーン共有システムの開発を行った。Google App Engineの標準APIの一つである,チャネルサービスを利用し,Webブラウザ上の分子グラフィックス・シーンを複数のユーザでリアルタイム共有するシステムを開発した.分子グラフィックスの回転だけでなく,画面中を指示するための3次元仮想ポインタや,選択された部位(原子やアミノ酸残基など),テキスト情報を共有する機能についても実装した.この機能については,既にVRMLで同様のシステムの開発を行っており,それを移植することによって実現した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

年度当初に設定した目標はほぼ達成できた。その理由として,既に研究室で開発していた基本システムやモジュールを最大限に活用できたことが挙げられる。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度は,26年度で開発したFlashの3次元分子グラフィックス表示システムをベースとし,学生側の主としたインターフェースとするモバイル端末と,ARへの対応を行う.利用者の分子グラフィックス利用のハードルを下げるため,ARとモバイル端末への対応を行う.まず,ARについては,Flash用のARライブラリである,Flartoolkitを利用する.これをベースシステムに組み込むことにより,Webカメラ上の書籍やプリント等に印刷したマーカ上に分子グラフィックスを合成して表示させることを可能とする.これにより,ソフトウェアの操作をすることなく,容易に分子グラフィックスを利用することが可能となる.
また,これを多くの学生が所有しているスマートフォンやタブレット端末に対応させるため,ベースシステムや本機能のAndroid OSとiOSへの移植を行う.タッチパネルという通常のパソコンと異なるインターフェースを有しているため,これについても最適化を行う.これによって,場所を選ばずに,より身近に分子グラフィックスを利用させることが期待できる.
なお,当初の予定では,モバイル端末でのアプリについてもFlashを利用する予定であったが,Flashのモバイル版が開発停止になったことを受け,Adobe AIRを用いて開発する予定である.

Causes of Carryover

次年度使用額が6,469円発生理由は,学会の開催場所により旅費を抑えることができたためである。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度使用額は,旅費として利用したいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] スマートフォン向けの分子グラフィックス表示アプリの開発2014

    • Author(s)
      宇野健,佐々和洋,林治尚,中野英彦
    • Organizer
      日本コンピュータ化学会2014年秋季年会
    • Place of Presentation
      日本大学工学部
    • Year and Date
      2014-10-19 – 2014-10-20

URL: 

Published: 2016-05-27  

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