2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of analytical method for strontium-90 using ICP-MS coupled with micro-total analysis system
Project/Area Number |
26340019
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
田副 博文 弘前大学, 被ばく医療総合研究所, 助教 (60447381)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 放射性ストロンチウム / マイクロ化学チップ / ICP質量分析計 |
Outline of Annual Research Achievements |
マイクロ化学チップを用いたオフラインシステムとして化学分離を確立したことからICPMSへの接続・連携によるオンラインシステムの構築を試みた。また、高感度化と前処理の簡略化を達成するため、脱溶媒試料導入装置もしくは脱溶媒試料導入機構付き超音波ネブライザーを併用した。脱溶媒試料導入装置(Aridus II, , Teledyne CETAC社)の導入によりプラズマへの導入効率の増加と水素化物発生の抑制によるスペクトル干渉の低減を試みた。安定同位体Sr-88に関して約8倍の感度増加が見られた。 分離精製後の溶離液量が5mL程度と質量分析に必要な液量に対して過剰であるため、加熱濃縮により減容し、酸溶媒に再溶解する作業が必要となる。これらの時間・作業の短縮及びオンラインシステムとしての組み込みを行うため、脱溶媒試料導入機構付き超音波ネブライザ―(CETAC 6000AT+, Teledyne CETAC社)を導入し、その効果を検証した。CETAC 6000AT+は超音波を用いた高い噴霧能力により導入効率を向上、さらに霧状の試料エアロゾルから水溶媒を揮発させることにより、感度の向上が期待された。しかしながら通常のネブライザーに対する感度と比較して10倍程度の感度向上に留まっており、Aridus IIが8倍であることと大きな差がなかった。この場合、低濃度の試料に関しては加熱濃縮後(オフライン)にAridus IIによって分析する方が分析手法全体の検出限界は低減することが可能であり、10Bq/Lの検出下限値を達成した。一方で比較的高濃度の試料を連続的に効率よく分析するためにU6000AT+を用いることが有効であり、用途や試料濃度に応じた使い分けが必要である。
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Research Products
(16 results)
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[Journal Article] Plutonium Isotopes (239Pu 241Pu) Dissolved in Pacific Ocean Waters Detected by Accelerator Mass Spectrometry2017
Author(s)
K. Hain, T. Faestermann, L. Fimiani, R. Golser, J. Manuel Gomez-Guzma, G. Korschinek, F. Kortmann, C.L. von Gostomski, P. Ludwig, P. Steier, H. Tazoe, and M. Yamada
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Journal Title
Enviromental Science and Technology
Volume: 51
Pages: 2031-2037
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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