2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the toxicity on the adrenal and reproductive functions, and the activation of breast cancer by nitrophenols derived from pesticides
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26340037
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| Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
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Principal Investigator |
渡辺 元 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (90158626)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | ニトロフェノール / ステロイド合成 / 卵 / 肝 / 小腸 / 卵 / 内分泌かく乱 / AhR |
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| Outline of Annual Research Achievements |
ディーゼル排ガス中に存在し、エストロゲン活性を持つ4-nitrophenol (PNP)の内分泌撹乱作用について解析した。
PNPの投与により雄ラットの小腸及び肝AhR情報伝達系、AhR、cytochrome P-450 enzymes family 1 (CYP1A1)、glutathione S-transferase (GST)、estrogen receptor-α(ERα)の遺伝子発現が変化した。
PNPの雌ラット新生子への暴露により膣開口が遅れたが、発情周期は90日齢まで正常であった。新生子暴露群の卵巣で、21日齢において原始卵胞及び一次卵胞の割合が増加し、胞状卵胞の比率が減少した。また、14日齢にStAR、P450scc、P450c17、P450aromなどのステロイド合成酵素の発現が、対照ラットと比較して増加した。ステロイド合成酵素の遺伝子発現に対する影響と一致して、血中エストラジオール-17βの濃度も増加した。培養下でPNP曝露された卵巣、及びPNP新生子暴露群の卵巣において、ERβの遺伝子発現を抑制した。これらの結果は、PNPが直接発育卵巣に作用してERβの遺伝子発現を抑制し、発育過程における卵巣ステロイド生成を傷害することで春機発動を遅延させたことを示唆した。
ウシ卵細胞を用いてPNPの卵成熟に対する影響を解析した。EGFファミリーに属するアンフィレグリンを含む培地で２２時間培養し卵丘細胞・卵複合体の膨潤、それに関連する遺伝子HAS2, TNFIPA6, StAR, CYP11A1, PTGS2の発現、プロジェステロン及びPGE2分泌に対するPNP添加の影響を解析した。その結果PNPはCYP11A1, PTGS2の発現に影響した結果、卵丘細胞・卵複合体の膨潤を抑制したと推察された。
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