2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26340109
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
鳥家 秀昭 津山工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (40311071)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小水力発電 / フロート水車型 / 発電出力 / 河川実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
最初に吉井川において,新型実験機を水面に浮遊(フロート)した状態で運転性能を検証した 。設計したとおりに,2枚の水車羽根が安定かつスムーズに回転したが,回転数が遅く,設計した発電特性が得られなかった。そこで、これまでに河川実験を行っていた横野川において,新旧の実験機と専用水路を運搬して運転性能および発電特性の比較実験を行った。その結果,新型実験機は,旧型実験機より約2倍程度,発電特性が良いことが分った。また,新型実験機の最大出力は,目標の10Wが得られた。一方、問題点として,流量・流速が増加すると発電機の回転軸が変形が発生した。そこで,水車羽根の回転軸の寸法サイズを拡大するとともに材質をプラスチックに変更して機械的強度と回転トルクを増大した次期新型実験機の設計・製作を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型実験機は、実験機全体がフロートする構造であり,流水エネルギーが水車羽根の回転エネルギー(トルク)に有効に変換できた.流水のパワーから電気パワーへの変換効率を計算すると12.2[%]であり,旧型実験機の効率7.2[%]と比べて1.7倍に向上した.また、新型実験機の発電出力は,目標の10Wを達成した。以上より,今年度の研究は,計画どおり進捗した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26~27年度の研究成果に基づいて,大出力化に注力する。具体的には,平成27年度に製作した新型実験機の構造を改善した次期新型実験機の運転性能および発電特性(発電出力の目標は30W)について,昨年度と比べて流量・流速が大きい新たな河川実験により調査・検証する。
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Causes of Carryover |
新型実験機を用いた河川実験において必要な専用水路を設計・製作した。この実験場所は,前年度までと同じ河川の堰であり,このため、専用水路の製作に係る経費が計画より少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次期新型実験機を用いた河川実験において,専用水路が必要である。この実験場所は,これまでの河川の堰とは別であり、このため新たに専用水路を設計・製作する。また、9月に国際会議で論文発表を行うが,この経費(参加費、旅費など)に使用する。
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