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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Economic Studies on the regulation and utilization for biodiversity conservation

Research Project

Project/Area Number 26340120
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

大沼 あゆみ  慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (60203874)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords生物多様性 / グリーンインフラ / 退耕還林政策 / 生態系サービス
Outline of Annual Research Achievements

最終年度は、生物多様性の利用の観点から主に2つの研究を行った。1つは、防潮堤などグレーインフラの建設に対して、生物多様性の生態系サービスを防災に活用するグリーンインフラについての研究である。ここでは、グリーンインフラの特徴とグレーインフラの特徴を経済学的にモデル化し、その費用便益を人口規模を考慮して比較可能なように定式化した。その結果として、人口規模がある閾値より大きい場合はグレーインフラが望ましく、一方、小さい場合はグリーンインフラが望ましいとの結論を得た。さらに、費用便益および人口閾値をすべてパラメータで示すことで、今後の実証研究に応用できる結果を得ることが出来た。
また、中国の退耕還林政策について、フィールドワークをもとに、その費用と便益の面から農家に与えた影響を計算した。費用にはこれまでほとんど考慮されてこなかった長期的機会費用を入れることで退耕還林政策の私的純便益を評価すると、調査した3つの地域(雲南省玉渓市・四川省南充市・吉林省大安市)によって農家の観点から持続的か非持続的かに大きな差異があることを示した。
さらに、生物多様性を含めて、持続可能性についての考え方を用いて「持続可能な開発目標」を解釈することを試みた。
これまでの本研究を通じて、生物多様性を活用することの意義を理論的および実証的に明らかにすることが出来た。また、規制についてはワシントン条約を通じて、その複雑な効果を理論的に示すことができた。

  • Research Products

    (3 results)

All 2018 2017

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Comparing green infrastructure as ecosystem-based disaster risk reduction with gray infrastructure in terms of costs and benefits under uncertainty: A theoretical approach2018

    • Author(s)
      Ayumi Onuma and Takahiro Tsuge
    • Journal Title

      International Journal of Disaster Risk Reduction

      Volume: - Pages: 印刷中

    • DOI

      10.1016/j.ijdrr.2018.01.025

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 中国の退耕還林政策に関する費用便益分析ー特性の異なる3地域におけるケーススタディー2018

    • Author(s)
      成双之・澤田英司・大沼あゆみ
    • Journal Title

      環境科学会誌

      Volume: 31 Pages: 1~12

    • Peer Reviewed
  • [Book] SDGsと環境教育 地球資源制約の視座と持続可能な開発目標のための学び2017

    • Author(s)
      佐藤真久・田代直幸・蟹江憲史
    • Total Pages
      312
    • Publisher
      学文社

URL: 

Published: 2018-12-17  

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