2015 Fiscal Year Research-status Report
地域コミュニテイを基盤にした子育てにおけるピア・サポートプログラムの開発
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26350037
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
吉川 はる奈 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70272739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 啓子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80375592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 子育て支援 / 母親 / 父親 / 地域 / 人間関係 / ピア |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)平成27年度の研究実績の具体的内容 地域コミュニテイを基盤にした子育てにおけるピア・サポートプログラム開発をめざした研究の2年目である。平成27年度は、26年度の結果をもとに、海外事例調査及び国内事例調査を行った。海外事例調査ではドイツ、ミュンヘンの子育て支援事例を取り上げデータ収集を行った。ミュンヘンの事例は平成26年度の事例とは地域の特徴が異なるセンターを取り上げた。また平成26年度に実施したフィンランド都市部の事例収集データとも対比させ、母親の仲間関係形成の視点で特徴を明らかにした。一方、国内事例調査では、特に乳幼児の子育て家庭が多く居住する地域、政令市を含む6都市を中心にデータを収集し特徴をまとめた。子育て支援者へのインタビューをはじめ、活動の取り組みについて観察データをとり、それぞれのニーズと実態を対応させて検討した。国内事例の一部の結果は、第27回日本発達心理学会大会、第67回日本家政学会大会において発表した。
(2)本研究の重要性と意義 地域のニーズに合わせて子育て支援を行うことが重要とされ、地域のニーズを明確にしながら、また異なる地域のデータを収集することで、現在、求められている子育て支援の内容に対応できるように活かせることを、目指して行っている。そのため活動報告にとどまらず、対比させ、特徴を明らかにしながらすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内事例調査および海外事例調査いずれも、予定通りに行った。インタヴューの結果を分析し、分析を終えたものについては学会発表で報告を行った。 全てのインタヴュー結果について分析できてはおらず、概ねとした。
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Strategy for Future Research Activity |
総括年度として、ピア・サポートプログラムの実施と成果の公表について行っていく。また実際にプログラムに参加した参加者へのインタヴュー調査を行う予定である。 研究の成果を国際会議で報告、研究論文執筆を行う予定である。
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Causes of Carryover |
45,952円の差額が生じた。これは、2016年度ソウルで開催、発表予定の国際会議の発表データの英文校正を依頼中のためで、2016年度開始後に出来上がりを予定している予算として残したものである。 したがって、おおむね予定通りの使用と考えている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国際会議の発表データに使用する英文校正を行う予算であり、次年度の使用計画に問題は生じないと考えている。
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Research Products
(7 results)