2017 Fiscal Year Annual Research Report
The study on a peer-support for child-rearing in community
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26350037
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
吉川 はる奈 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70272739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 啓子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80375592)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 子育て / コミュニティ / サポート / 地域 / 保育 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の地域の子育て支援ニーズを明確にするために、母親、父親等子育て当事者、彼らに日常的に接している地域子育て支援センターの子育て支援者に対してインタヴューを行い、そのデータを分析した。特に地域コミュニテイでのピアによるサポートの可能性に着目し、分析と考察を行った。子育て当事者のインタヴューからは、同じ立場にある、親同士の仲間の存在の重要性、その働きかけの有無による不安感の差異などの特徴が明らかになった。 地域子育て支援センター各施設の相談ニーズ、利用のきっかけになる悩みの内容は、共通しており、食や生活習慣の相談となった。食に関しては母乳や離乳食などの相談、生活に関する相談ではイヤイヤ期やトイレトレーニングの相談が多かった。子どもが成長すると悩みは変化するなど、子どもの年齢に合わせた食や生活習慣の悩みに対応していた。 子育て支援者は、共通して遊びの講座を積極的に紹介していた。遊びの講座、ワークショップではわらべ歌などの室内遊びと体操などの外遊びがあった。また実際に、施設では親子が一緒に遊ぶ講座、ワークショップがあり、親子遊びの紹介が多くに共通していた。施設で安全に配慮された場所で親子で一緒に楽しむ遊びを紹介していくれると人気があり、子育て仲間が集まり、遊びの知識や経験のある職員や遊びの講座があるため親子は様々な遊びを知ることができるということだった。そのため遊びが提供される機会は昨今の利用者にとって欠かせないものとなっており、現代の特徴でもあることがうかがわれた。転居者の少ない地域と転居者の多い地域の施設を比較した。転居者の少ない地域の利用者の特徴は三世代の同居家族が多く、開催講座では、外遊びがなく、数が少ないなど、遊びの講座の種類が少ない状態だった。また相談内容でも転居者の多い地域では出なかった夫婦・親子間でのトラブルの相談があった。以上からサポートプログラムを提案した。
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Research Products
(3 results)