2016 Fiscal Year Annual Research Report
International Empirical Comparative Study on Changes in Consumer Movements and Modern Characteristics of Consumer Organizaitons
Project/Area Number |
26350054
|
Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
丸山 千賀子 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (20324965)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 消費者団体 / 消費者運動 / 消費者政策 / 消費者問題 |
Outline of Annual Research Achievements |
過去2か年において、研究成果を『消費者問題の変遷と消費者運動―消費者政策の基礎―』(2014年)、『消費者をめぐる世界の動き ―欧米の消費者団体と政策―』(2015年)にまとめた。本年度は最終年度にあたるため、これらの成果を踏まえながら、これまで研究対象として取り上げてこなかったアジア地域にも目を向けて世界の消費者政策と消費者団体の特徴を整理することにした。調査対象としては、アジア地域において先進的な消費者団体が活動するマレーシアと、共産主義社会における特徴を探るためのモデルとしてベトナムを取り上げた。マレーシアには、国際消費者機構アジア太平洋事務所を訪問し(2016年で閉鎖)アジア太平洋の消費者政策と消費者運動に関する情報収集を行った。 研究期間全体を通じて、欧米の主要国とアジア数か国の情報を収集し、成果としてまとめて、日本の消費者団体の主要な課題とされている人材・財政基盤の問題において参考にすべき点について整理した。 これらの点について詳細は今後の継続的な課題であるが、現段階でこれまでの研究成果から検討しうる範囲内で一般的な課題について考察し、国民生活センターのウェブ版『国民生活』「消費者運動の昔、今、これから」の連載「世界の消費者運動の流れ」(2016年12月号)、「世界の消費者団体と様々な課題」(2017年1月号)、「消費者運動の国際比較」(2017年2月号)において公表した。さらに、関西消費者協会『ウェブ消費者情報』No.480(2017年5月)のインタビューにおいて情報を提供した。
|
Research Products
(5 results)