2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study to virtualize motions of draping works
Project/Area Number |
26350069
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
乾 滋 信州大学, 学術研究院繊維学系, 教授 (10356496)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 立体裁断 / 仮想化 / 衣服設計 / 型紙 / モーションキャプチャ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は衣服の型紙設計プロセスを仮想化するという内容である.仮想化に際して以下の方針に従った.1)現実世界での立体裁断の操作性を仮想世界でもできるだけ保持する.2)仮想化によって現実の立体裁断に比べて効率化できる部分は効率化する.1)についてはセンサで現実世界での手や指の動きを検出して計算機に取り込み,仮想世界内の布モデルを操作する方式とした.2)については現実には困難でも仮想的に実現することが容易な操作が存在する.このことについての検討によって効率的なシステムの構築を目指した. これまでは仮想的な世界をモニターに表示し,表示された画像に対して操作を行ってきた.しかし実際的な操作のためには,より現実感のある環境で操作を行うことが望ましい.そのため,本年度はVRあるいはARの機器の調査を行い,本システムへの適用の可能性の検討を行った. 現在入手可能であるVR,AR機器を用意し,各装置について検討を行った.現実世界の立体裁断はボディ表面上の布の操作から成り立っている.現状ではディスプレイ上に仮想世界を表示し,手の動きで布モデルを操作する状況となっている.手を遮る物体が存在しないために,手のモデルが仮想的なボディ内部にいくらでも入り込むことができ,このことが操作性をかなり損なっている.ARは現実世界に仮想的な物体を重ね合わせて表示するものであるため,現実のボディ表面に表示された布モデルを,制約の下で操作することができる.しかし現状では機器構成としてARを基にしてシステムを構築することは困難であることが明らかになった.一方,VRでの実現のためには現実の物体と仮想的なモデルとを精密に重ね合わせることが必要であり,このことは機器構成上可能であるという見通しが得られた.
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Research Products
(11 results)